落ち込んだ時にこの作品に触れるな
今日はおしゃれタウンまでお出かけした上に、食材の買い出しと部屋の掃除までしました!偉い!
休職の手続きがまだ正式には済んでいないので、もしかしたら職場から連絡が来ているかもしれないけれど、見るのが怖いからこれはまた明日にしよう…。
これ、もしかしたら一種の自傷行為なのかもしれないですけど、気分が落ち込んだ時に限って救いのない暗い作品に触れたくなりませんか?
私はなります。これ、落ち込んだ精神を更に追い込む最悪のサイクルなので未来の自分の為に個人的な禁忌作品をまとめました。
音楽
椎名林檎・東京事変
大好きなんです。普段全く聴かないアーティストだけど「この曲素敵!」と思って調べてみたら「楽曲提供:椎名林檎」だったことは1度や2度じゃありません。もうそれくらい、DNAに刻まれているくらい好きなんです。
ただ、椎名林檎・東京事変の曲だけのプレイリストを作ってヘビーローテーションし始めたら、個人的には精神衛生状況は黄信号です。特に初期のダークな作品は、徹底した世界感を作り上げることに長けたアーティスト性と相まってずぶずぶに精神を引き摺られます。
小説
西尾維新「戯言シリーズ」
大好きな作品。推しは人識くん。傑作だぜ。
好き…好きなんですけど、いざ全編読み返そうと思うと躊躇してしまうんですよね。今の私、精神的に耐えられるかな…とか考えちゃう。なぜなら人がバンバン死ぬ世界で生きる、厭世的な考えを持つ男の子が主人公だから。人嫌いの主人公の視点で描かれる作品って、読んでいて世界に絶望したくなりませんか?
まぁ「戯言シリーズ」全体で見ればハッピーエンドだったんですけど…と思ったら知らないうちに新刊が出てました。頭から全部読み直したい…けど、絶対今じゃない…。(これを多分一生繰り返します。)
アニメ
「新世紀エヴァンゲリオン」
なんで?って言われること多いんですが、私、1995年に公開されたオリジナルのTVシリーズ版しか観たことがないんですよね。あれ、はちゃめちゃなバッドエンドでしたよね?これこそ落ち込んでいる時期に観てしまって、相乗効果で最悪な精神状態になってしまった思い出があります。
この作品も、人がバンバン死ぬ世界で生きる、厭世的な子ども達の物語なので個人的に相性が悪いです。演出が傑出しているからこそなんでしょうけど、ストーリーそのものだけじゃなく、映像も頭にこびりついて離れません。トラウマだよ…。
「シン」シリーズではより救いのある形で物語が締めくくられたそうで、監督の心境の変化がファン達の間で熱く語られたのも記憶に新しいですが、私はオリジナル版のトラウマを引き摺るあまりまだ観れておらずです。精神的に…安定している時に観ます…。
映画
「クワイエットルームにようこそ」
もうテーマからしてそうですものね。この作品、頭からエンディングまでずっと怖くて多分もう二度と観られない。最後の展開とか下手なホラー作品より恐ろしかった。
ブラック・コメディのブラック要素をより強く受け取ってしまう私自身の性質もあるんでしょうけど、この作品を観て「笑える場面もあった」という感想を抱いた友人とは一生分かり合えないな、と思った思い出があります。
全くの偶然なんですが「エヴァ」シリーズの庵野秀明監督が医師役として出演されていることに、今調べて気付きました。なんということでしょう。
「ジョーカー」
2019年公開、ホアキン・フェニックス主演の作品。
当時、映画評論家達がべた褒めし、アワードを総なめしていたので映画館に観に行きました。上映後、泣きながら家に帰ったのを今でも覚えています。
社会的弱者がたまたま義賊として成り上がってしまった様を描いた作品だったと思うんですけど、最後に流れる曲が Frank Sinatra の "That's Life" なんですよね。私はこの映画のエンディングがこの曲に落とし込まれることに、格差社会は一切変えることはできない、というような、社会への絶望感を強く感じてしまってしばらく暗い気分を引き摺りました。
その後、なんとか持ち直したのは、当時 Twitter で見かけたある感想のお蔭です。「そもそもこの映画は『信用できない語り手』によって描かれているんだから真面目に受け取るな。ジョーカーの話だぞ?」というような感想だったはず。それはマジでそう。
当たり前ですけど、全部個人の独断と偏見によるものなので、マイナス評価に見えてしまうかもしれない箇所は絶対に鵜呑みにはしないでください。大前提としてどの作品も大変素晴らしい作品です。だからこそ、記憶にも感情にも強い印象を残すことができるんですよね。
今自分でこの記事を書いていてちょっと懐かしくなっちゃいました。特に「戯言シリーズ」。時間もあることだし、実家から取り寄せて読み直してみようかな。