担任の仕事
意外と明確になっていない気がした。誰しもが生徒として担任の先生にかかわるので世間一般の人もイメージしやすいが、明確にやらなければいけないことは果たして何なのか。各教員によってここの定義もまちまちな気がする。
とりあえず3年間担任をしてきておもな仕事だと思ったことを整理していきたいと思う。
クラスの生徒の登校状況の管理
①毎日の朝と帰りでの出欠の確認
意外と時間がとられる。でもこの時間を有効活用するとクラスが締まる。
②生徒の各授業においての結果時数の把握
本校は単位制なので一年間、規定の出席日数を割ると未履修になってしまう。
③欠課時数の多い生徒への指導
日々の機会指導での声かけや決められた欠課時数に達してしまった生徒の保護者に連絡したり、数が多いと管理職と予定を合わせて4者面談を行う。
連絡窓口役
④学校全体の動きや生徒個人に当てた様々な情報をクラスにおろす。
毎日のHRにて伝えることが多いが、あらかじめclassroom等で配信設定したり、個人あてならGmailのチャット機能で可視化することで伝え忘れ防止に努めている。ここは生徒が教員の格をみるポイントだと思う。
⑤書類の配布や提出書類のとりまとめ
特に4月は多い。こちらもできる限りデータで管理したいが、個人で改革を進めることが困難な領域。提出物の管理はスプシにまとめてclassroomにおいておけば自分の提出物のステータスの管理を生徒自身ですることができる。
日常生活においての指導(個人の裁量に依拠する)
⑥清掃指導
主に担任する教室の掃除を担任教師が担うことが多い。意外としっかりやれない生徒が多い。また自分たち自身で使用する場所、という自覚がない生徒が多いので自治意識を定着させるうえでも重要。自発性を養いたい・・。
⑦生活指導
報連相の徹底や人と関わっていくうえで大切なことなどを様々な機会で指導する。場合によっては面談の形をとったり、非常に物理的にも精神的にもコストをかけやすい業務。
⑧各行事雑務
体育祭などの係や種目決めや文化祭の会計指導などLHRで運営されるもの全般を担当する。
3年ならではの業務
⑨進路指導
生徒の希望する進路について助言したり、調べたり。また本校は指定校推薦や総合型選抜が多いので面接や志望動機の添削指導などがとても多い。
⑩進路に必要な書類の作成
①推薦書:管理職チェックまでしないと発行できない上に、上級学校によっては手書き対応しなければいけない。
②調査書:作成するために様々な根拠書類を添付して作成する。
ハード面の管理
⑪教室の物品管理
何か不具合があれば学校に連絡したり、消耗品などは担任が管理する。
まとめ
おそらくまだあるが、今簡単に振り返っただけで11項目あった。上記の業務のうち「日常生活においての指導」は非常に大切であると思う反面、強度や手法が個人に依拠する上、生徒個人の資質や生活文化の様式によってもニーズや効果も異なるから難しさを感じる。今年のクラスでは特に報連相を徹底させた。大部分の生徒はしっかりとするようになったし、遅刻や欠席自体の数も減っている。しかしこれはどの程度学校から担任教師は求められることなのだろう、と疑問に思う。遅刻や欠席が多い生徒にとっては耳が痛いことだし、明確に嫌な顔や反抗的な態度をとってくる。私も人間なのでできれば朝から人を叱るなんてしたくないし、笑顔で楽しい会話だけしていたい。それを抑えて指摘をしているのは生徒にとってそっちの方が良いと思っているからである。この考えは自己満やエゴなのか。生徒に対する上での後ろ盾みたいなものが欲しいな、と思う今日この頃。
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