応答

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「応答」は、あてのない思いに反応してゆるやかに言葉を紡ぐ、スロウなウェブメディアです。みんなで書けてみんなで話せる場所を目指し、マイペースに活動しています。

マガジン

  • 他人の胸中

    髙橋が日々考えていたことを整理する場所

  • FREEK TALK

    編集部員であるとんこが毎回異なるゲストを呼び、その人の「好き」を「自由」に語ってもらいつつ、根掘り葉掘りおしゃべりする企画です。

  • 怒りと向き合う

    岩井ダダンダンによる怒りのエッセイ

  • ゲスト回

最近の記事

他人の胸中 #005

文/構成:髙橋 信じられない早さで自分の番が来る。 物忘れ 前回も言った通り、最近の物忘れがひどい。人と話したことの内容をすぐ忘れてしまう。通常時でも忘れるし、飲酒すると4割くらい忘れた上にあんまり良く覚えてないけどなんの問題もなく家に着いている。「物忘れ」でユビーで調べたけど、乳幼児の時に発覚するはずの病気とADHDが出てきた(ADHDについては自己診断を何度もやっているがその度に確率が低いと出るので、ただ単にかなり落ち着きがない人間である可能性が高い)。さすがに酒飲む

    • FREEK TALK #005 小腹に聞く「ZINE」のはなし

      文/構成:とんこ とんこ そもそもなんですが、いつからZINEというものを知ってた?ZINEについて改めて定義を書いておくと、「《magazine(雑誌)の略》雑誌。特に、少部数の自主制作雑誌。」と大辞泉にはありますね。 小腹 高校生の頃は知らなかったね。漫画の同人誌とかは近所の古本屋にも売ってたんだけど、いわゆるZINEと呼ばれるものとかミニコミ、リトルプレスは知らなかった。大学で、我々は出版文化にほど近い学部に所属していたわけじゃないですか。そうなるとなんとなく周りで

      • 中華そば(麺大盛り)

        文:諸々  食べたくもないラーメンを、大概毎日啜っている。嫌気がさす。麺を啜り終わってスープを飲むと、飽き飽きした満腹感に突き落とされる。バランスの取れた食事などいつ以来摂ってないだろうか。これだけ偏ったメニューを続けると、次第に味の誤魔化しや嫌な濁りが鼻につくようになる。けれど塩気が欲しい。糖質が欲しい。それもなるべく安く、早く。何も考えずに養分にありつきたい。その中にメニューを見て選ぶだけの選択肢は欲しい。なけなしの気分で選り好みする僅かな時間が、食事を人間の営みとして

        • 怒りと向き合う #03 「感情を交換したい」

          文:岩井ダダンダン 「俺って、人に、自分と同じ気持ちになってほしいんだ」と、本当に最近気付いた。 かなり慧眼だった。なんでこんな簡単なことに気付かなかったんだろう。俺は自分と同じ気持ちになってほしくて色んなことをしている。 逆に、同じ感情になれなかったり、そこで提示されている感情が偽物っぽく見えると、途端に苦手な状況になる。 整骨院が苦手な理由もこれっぽい。 いや、正確には整骨院のコミュニケーションだ。整骨院での施術は大好き、というか欠かせないです。(整骨院に週1〜2回

        他人の胸中 #005

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        • 他人の胸中
          5本
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          FREEK TALK #004 かえるはかえるに聞く「SASUKE」のはなし

          文/構成:とんこ とんこ お疲れ様です。先日はエッセイの執筆ありがとう! 続けざまですが、こちらもよろしく〜。 かえるはかえる(以下、かえる) 乾杯! とんこ 本題に入る前に、そもそもSASUKEとはなんぞやというのを提示しておこう。大辞泉によると「日本のテレビ番組。1997年放送開始。100名の挑戦者がさまざまな障害物をクリアするスポーツエンターテインメント」とのこと。1stステージ(時間制限あり)→2ndステージ(時間制限あり)→3rdステージ(時間制限なし)→ファ

          FREEK TALK #004 かえるはかえるに聞く「SASUKE」のはなし

          「二年に一度の、」極私的記録と坂口恭平『その日暮らし』のこと

          文:かえるはかえる 寝て起きても空腹感がない。前夜に鯨飲馬食した覚えもなく、目覚め自体もすっきりしたものであったので、なにかおかしい。変なものでも食べただろうか。ダイエットの名目で有料プランに登録したものの、ただ記録するだけでカロリー制限も栄養調整もしない、形骸化してしまった食事管理アプリを見返しても、特に原因になりそうな食事は摂っていなかった。はて、どうしたものか。 とりあえず朝食は抜いて、冷蔵庫にあったブリックパックの野菜ジュースを片手に家を出る。このジュースは前述の

          「二年に一度の、」極私的記録と坂口恭平『その日暮らし』のこと

          他人の胸中 #004

          最近めちゃくちゃ物忘れがひどい、ほぼ常にYouTubeを垂れ流しているからか脳が疲弊している。 文/構成:髙橋 アクアシティ 明確な助けての気持ち 休みの日にアクアシティに映画を見に行ったら、本当の本当に辺り一面に子ども連れとカップルと友人と遊びに来ている中高生...フラフラ歩き回る孤独な一匹狼的成人など、見渡す限り1人もいなかった。モールの中はそれ相応の喧騒で溢れていて、Googleマップ上に点在するカフェというカフェは軒並み満杯だった。朝から出歩いた人間が抱える15時

          他人の胸中 #004

          茹ですぎた素麺

          文/構成:諸々 ーー文章って、どうやって書けばいいんだろう? 「文章を書いてもらえないかな?」という話をもらって、面白そうです是非にと二つ返事で答えた割に、いざ何かを書こうとすると、文章としてある程度の強度をもった輪郭を為す明瞭な実像が結ばれない。何か紡ぎ出そうとしても、頭の中には言葉の断片とも言えないほどにヤワな、夏の熱に肌を溶かされた綿菓子のような、感覚とそれに付随するとは言い難い関連の言葉がちらほらと浮かび、その度に舌の上で溶け、後味も残さず消えていく。後にあるのは

          茹ですぎた素麺

          鬼女見習い、会議室で踊る

          文/構成:ヤマ文明 私の会社のデスクは、会議室に近い。同僚と相手先の会話が割とはっきり聞こえる場所だ。 「それはしないって、前月時点でもう何度もお約束いただきましたよね」 「…ですので、今の言葉はきちんと訂正いただかないと。…ありがとうございます、こちらの内容で進めさせていただきます…」 相手の言動の間違いを指摘し、返す刃でちゃんと諌める。 こういう「怒り筋」がちゃんと鍛えられている人を見ると、すごいなあ、と思ってしまう。サーカスで空中ブランコのち、火のついた輪にバク転

          鬼女見習い、会議室で踊る

          東京からわざわざ茨城に髪を切りに行くやつ

          文:チャプ太郎  新しい街に引っ越したとき、行きつけを見つける作業が発生する。一番近いコンビニはここで、どうしてもセブンイレブンに行きたいときはここまで足を伸ばそう。スーパーは3軒あるけど、帰り道で買い物をするならここかな、品揃えがいいから週末はここまで買いだめをしに来よう。そうした日常使いのお店だけでなく、映画を見るなら隣駅のイオンまで自転車で行って、家具や家電はターミナル駅まで出て、といった具合で生活をイメージする。  そんな中でも、一際行きつけを見つける作業が難しい

          東京からわざわざ茨城に髪を切りに行くやつ

          他人の胸中 #003

          文/構成:髙橋 コンパクトな文を心掛けているが、過去のことを語ろうとすると、あれもこれも、無駄に雄弁になってしまう。文章は最悪諦めたとしても、生身で過去自分語りバッバにならないように今のうちから気をつけないと。 素材屋オレンジの話 記憶が正しければ小学5年生の時、姉と一緒に素材屋をやっていた。現代の紳士淑女の皆々様はご存知ないかもしれないが、今年30の代が10歳くらいだった頃、個人ホームページ制作に使える各種グラフィック素材を無償で提供する素材屋というものがネットの世界に

          他人の胸中 #003

          FREEK TALK #003 チャプ太郎に聞く「ムーミン」のはなし

          文/構成:とんこ とんこ 大学時代からの仲ですが、ムーミンが好きなのは知らなかったなあ。 チャプ太郎 みんなにわかるような形でキャラのグッズを持ったりとかする感じでもなかったからね。実はLINEスタンプは使ってたりする。 とんこ 好きになったきっかけはあるの? チャプ太郎 親、特にお父さんが好きだからその影響なんだよね。子どもの頃に漫画か絵本を読んだらしい。僕はビデオで全話録画してあったアニメを見せられてた笑 だから妹も含めて、家族全員好き。ムーミンって何回か映像かア

          FREEK TALK #003 チャプ太郎に聞く「ムーミン」のはなし

          「白玉パーティー開催のお知らせ」

          文/構成:ヤマ文明 1. 子供のころの夏、1ヶ月だけおばあちゃんと生活していたことがある。 弟が産まれる直前、両親もてんやわんやな状況のなかで、幼稚園児だった私は、隣県に住むおばあちゃんの家に預けられることになったのだ。 おばあちゃんは保育園の園長先生だった。 キリスト教保育の園だったこともあり、周りの園児はおばあちゃんを洗礼名にちなんで「バーバラ」先生と呼んでいたので、私も、私のママもバーバラと呼んでいた。 日中は体験入園児童として保育園に通い、夜はバーバラと過ごす。

          「白玉パーティー開催のお知らせ」

          怒りと向き合う #02 「もう怒っていない。ただ疲れている。」

          文:岩井ダダンダン 色々なことが起きすぎた。 怒りに関するエッセイだが、第二回にして全く怒っていない。正確にはめちゃくちゃ怒ったり、悲しんだり、怖くなったり、緊張したり、怒ったりしたのだが、今はもう怒っていない。ただ疲れている。 何からどう説明すればいいものか。 ただ羅列するなら、新しい仕事が始まりパツパツに忙しい中で引っ越しをし、俺の性格の悪い所を煮詰めたツイートが嫌なバズり方をして匿名のインターネットマンに誹謗中傷され、引っ越し先の新居の管理人とトラブり、クライア

          怒りと向き合う #02 「もう怒っていない。ただ疲れている。」

          他人の胸中 #002

          文/構成:髙橋 第2回目にして、当社比超ど級のヘイトから始めてしまうことを予めご了承いただきたい。知らない他人が更に知らない他人へ苦言を呈している様は見るに堪えないものかと思うのでブラウザバック、もしくはサムネイルにつくばわんわんランドのワンちゃんにお越しいただきましたので、そちらをご鑑賞ください。 他者を糾弾する話 驚くほど利己的な人間がたまにいる。もしかしたら幸せなことなのかもしれないが、他者はすべからく自分という大いなる存在の一挙手一投足に興味を持つに違いない、そう

          他人の胸中 #002

          FREEK TALK #002 みねさんに聞く「生ハム」のはなし

          文/構成:とんこ とんこ 初めて話した時から、もう生ハム愛全開だったよね。 みね そうそう。SNSのアカウントから機械とか電子機器みたいな名前をつけられるものは全部「生ハム」にしてる。iPhoneも替えるたびに「プロシュート」とかマイナーチェンジはしてるけど、結局生ハムではあるなあ。 とんこ 生ハムを初めて食べたのっていつだった? 私はもしかしたら実家の食卓で出てきたかもしれないけど、一番古い記憶では中学生か高校生の頃サイゼリヤで食べた時かもしれない。 みね 実は私は

          FREEK TALK #002 みねさんに聞く「生ハム」のはなし