村岡英明先生 「若手歯科医師のための臨床の技50」総義歯 を読んで ⑤
「印象の形を作る」技術
今回は「インプレッションメイキング」と呼ばれる技術について解説します。
1インプレッションメイキングとは
印象をとるまえにトレーをちゃんとした形にしておく
決して加圧するのではない
自分にピッタリと会う服のようなものを作る
2 特に下顎印象には不可欠 なぜなら
レトロモラーパッドの舌側部印象材を流し込むだけでは
舌に排除されてしまう ときには舌下部の粘膜が上がってきて
顎堤頂と同じ高さになることもあ頂
先にも述べているが「総義歯には総義歯の形がある」
下顎義歯の安定を求めるには次の項目がある
●左右均等
●頬棚のところは横に開いている
●舌側はまっすぐ下に降りていて臼歯部の舌側は顎堤に密着している
●舌小帯は唇側辺縁と同じ形になっている
3ではトレーをどのようにつくる?
筆者はペリモールドやハイドロプラスチックのスティックタイプをつかって
形を作っていく
シリコーン印象材は最後のこまかいところをとる
4いい加減にトレーをつくってあとは印象材がとってくれる?
それはうそである
総義歯には総義歯のかたちがあってそれを採りに行く
その形を作り上げていくのが「インプレッションメイキング」
ではないのだろうか
そのために一番大切なことは?
総義歯のかたちを正しく理解することである
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