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保母須弥也先生の『オーラル リハビリテーション』を読み進めながら咬合の勉強 その3
ハーベイ・スタラード(Harvey Stallard)
ハーベイ・スタラード(Harvey Stallard、1888年-1974年)アメリカの歯科医
マッカラムとともにナソロジーを創始
「Gnathology」という用語を初めて提唱
経歴
1888年:アメリカで誕生
1926年:ベバリー・マッカラムとともに、カリフォルニア・ナソロジカル・ソサエティーを設立
1950年:ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンを提唱
1974年:86歳で逝去
現代の歯科技工において、ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンは標準的な咬合様式として広く採用されています。しかし、この概念の発展過程には興味深い歴史があります。
保母須弥也先生の著書によると、StallardとStuartは当初、バランスドオクルージョンを支持していました。しかし、期待した結果が得られなかったため、後にSHAWとD'AMICOが提唱した補綴学的理想咬合の考え方に賛同するようになったそうです。
ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョン (Mutually protected occlusion) とは、スタラードが提唱した理想咬合様式のことである。直訳すれば「相互保護咬合」となるが、一般には原語のまま呼ばれる。
ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンでは、咬頭嵌合している場合には臼歯が前歯にかかる力を抑制し、偏心運動時には前歯(犬歯)によって臼歯が離開して保護するという、相互に影響し合う咬合様式となる。
この咬合様式を受けて、1958年にダミコが犬歯誘導咬合を提唱した。現在では、犬歯誘導咬合と同意である場合が多いと言われる。(ウイキペディアより)