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村岡英明先生 「若手歯科医師のための臨床の技50」総義歯 を読んで ④
脱落を防ぐ5つのポイント
上は落ちる下は浮き上がるこれを防ぐ手立てについて
5項目にまとめる
1辺縁の丸みと辺縁の絡みつき
2ポストダムによる口縁部の封鎖
3上顎結節の抱え込み
4舌が乗る辺縁の形
5頬棚部の頬筋による抑え込み
1辺縁の丸みと辺縁の絡みつき
上下に共通している項目である
辺縁が丸みを帯びていることで
空気の侵入を防ぐ特に頬側の辺縁封鎖
![](https://assets.st-note.com/img/1729034458-l0JD1IZGirN4us3x2OYEkFc9.jpg?width=1200)
2ポストダムによる口縁部の封鎖
口縁部は頬側のように頬粘膜の絡みつきによる
辺縁封鎖が得られない
そこで隙間なくピッタリ合わせるため
わずかに食い込ませる
![](https://assets.st-note.com/img/1729034487-epamnUTqxlL0Org3MihS75P6.jpg?width=1200)
3上顎結節の抱え込み
ここをきちんと頬側から抱え込む
ことで口縁部の封鎖とあわせて
維持を求める
![](https://assets.st-note.com/img/1729034503-fuV2sGyhte8RXgTpSACqNIlm.jpg?width=1200)
4舌が乗る辺縁の形
下顎の場合舌が乗る舌側の形態により
浮き上がりを抑えている
![](https://assets.st-note.com/img/1729034519-BFYmsSf7oOUTcMbkGpNLEPX8.jpg?width=1200)
5頬棚部の頬筋による抑え込み
下顎義歯の場合「舌が乗る辺縁の形」
以上に大事になる頬棚部の辺縁形態による
頬筋の下方繊維が乗ることによる維持
そのため臼歯部の形態が
足を広げた形になるのである
ポイント
村岡流 義歯をうまく作るコツ
「動かないような義歯ができたら動かないような咬合を与える」