村岡英明先生 「若手歯科医師のための臨床の技50」総義歯 を読んで ④
脱落を防ぐ5つのポイント
上は落ちる下は浮き上がるこれを防ぐ手立てについて
5項目にまとめる
1辺縁の丸みと辺縁の絡みつき
2ポストダムによる口縁部の封鎖
3上顎結節の抱え込み
4舌が乗る辺縁の形
5頬棚部の頬筋による抑え込み
1辺縁の丸みと辺縁の絡みつき
上下に共通している項目である
辺縁が丸みを帯びていることで
空気の侵入を防ぐ特に頬側の辺縁封鎖
2ポストダムによる口縁部の封鎖
口縁部は頬側のように頬粘膜の絡みつきによる
辺縁封鎖が得られない
そこで隙間なくピッタリ合わせるため
わずかに食い込ませる
3上顎結節の抱え込み
ここをきちんと頬側から抱え込む
ことで口縁部の封鎖とあわせて
維持を求める
4舌が乗る辺縁の形
下顎の場合舌が乗る舌側の形態により
浮き上がりを抑えている
5頬棚部の頬筋による抑え込み
下顎義歯の場合「舌が乗る辺縁の形」
以上に大事になる頬棚部の辺縁形態による
頬筋の下方繊維が乗ることによる維持
そのため臼歯部の形態が
足を広げた形になるのである
ポイント
村岡流 義歯をうまく作るコツ
「動かないような義歯ができたら動かないような咬合を与える」
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