村岡英明先生 「若手歯科医師のための臨床の技50」総義歯 を読んで ③
コピーデンチャーを治療用義歯として新義歯をつくる 2
コピーデンチャーをどのように改造していくのか?
基本的な考え方: 理想的な形状を試行錯誤しながら追求する。「どうせ試行錯誤するのでだいたいのもでよいか」というとそうではない。そのようなアプローチではゴールに到達しにくい。初めからほぼ理想的な形状を目指す必要がある。
どのように理想的な形状を知るか?
● 初診時の義歯を観察する
● 初診時に患者の話をよく聞く
● 患者の希望が分かったら、ワッテやコットンを使用して旧義歯の状態を変化させ、新しい義歯の理想的な形状を想定する
この段階が最も重要である。その後、レジンを適切に使用して
コピーデンチャーを改造し、治療用義歯を作成する。
手順: 上下顎の旧義歯の床縁形態に不備があり、咬合も悪い場合
まず上顎の床縁形態を修正する。上顎の維持が悪いと咬合の修正もできない。
咬合関係の修正(水平方向と垂直方向)
下顎の床縁形態の修正
もう少し具体的な手順を以下にイラストで解説する(本書は写真である)
同様にして下顎の修正
↓
咬合調整
↓
試食
↓
内面に食渣が残っていないかチェック
↓
研磨
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