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【検証】SWAVEセラマージュ3Dに即時重合レジンは使えるのか?
SWAVE 3Dプリンター「IMDS」の「セラマージュ 3D」は、3Dプリンターのインク材料です。 今回は「セラマージュ3D」に、即時重合レジンが付くのか、その接着具合や削合感がどうなのか、サンプルクラウンをお借りして検証してみたいと思います。
検証するポイント
セラマージュ3Dへの即時重合レジンの接着性
削合感
研磨性
強度
検証結果や使用感など、詳しくレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!
セラマージュ3Dへの即時重合レジンの接着性
即重レジンを筆盛りし硬化後デザインナイフで弾いて接着強度を検証する
(母材の接着面にはプライマー等表面処理は行っていません)
![](https://assets.st-note.com/img/1720171470189-WSdIk6KU7B.jpg?width=1200)
(プロビナイスファスト松風)
![](https://assets.st-note.com/img/1720171549073-uCMhYWznKX.jpg?width=1200)
強固についてる感じでした
![](https://assets.st-note.com/img/1720171680768-2rOTMYGqfz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720171646387-gLZkD7xWxb.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720172114525-q4cSBxAH5l.jpg?width=1200)
縁のレジンは若干残っているが
その内側にはレジンが残らず
母材表面が出ている
筆盛りレジンの面積と接着強度
筆盛りの面積によって、レジンの接着強度に差が生じることは、感覚的に理解しやすいと思います。
今回の検証では、ごく少量の筆盛りでは接着強度に不安が残りました。母材が溶解して接着しているようには見えず、あくまでレジン同士が重なり合って強度を保っている状態に思える。
一方、咬合面に筆盛りした即時重合レジンは、強固に接着している様子が確認できました。塊で剥がれるようなことはなく、安定した接着強度が得られました。
このことから、筆盛りの面積が大きいほど、接着強度が高まる傾向にあると考えられます。
削合感
![](https://assets.st-note.com/img/1720188277286-Y40eXZO1Er.jpg?width=1200)
材料にフィラーが配合されているためかハイブリットレジンの削合感と似ている
研磨性
![](https://assets.st-note.com/img/1720193176213-F7pvWCwCYI.jpg?width=1200)
バフで砂研磨 艶出し
削合していない面は、前処理なしでレーズバフによる砂研磨と艶出しだけで、比較的簡単に美しい艶を出すことができました。
強度
![](https://assets.st-note.com/img/1720193563548-nINHczi0P7.jpg?width=1200)
指で圧迫することで破折させた
素材の靭性が低いため、薄い部分は簡単に破折してしまうことが分かりました。特にマージン付近の厚みには注意が必要だと感じています。
まとめ
セラマージュ3Dは、即時重合レジンとの併用で効率的な補綴物作製が可能ですが、靭性が低いため破折のリスクに注意が必要です。