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CADシステムと3Dプリンター導入検討その3 決断
機種メーカーの選択理由
しばらく導入を検討しておりましたが、いよいよ決断しました。松風とデンケンで検討していましたが、最終的に松風に決めました。
その理由は「サポートの充実」です。デンケンにも詳しい方がいると伺っていましたが、松風はサポート体制が非常に充実しているようです。導入後、実際に臨床で操作に困ることは目に見えています。その都度対応していただけるサポートがないと、仕事にならないですよね?サポートが最大の決め手です。
さらに、松風は3Dプリンターのインクを独自に開発しており、その中でも「セラマージュ3D」がプロビや試適に使えるのではないかと期待しています。この材料はPMMAディスクと比較して、割即重レジンとしっかり接着します。ただし、「もろい」という欠点がありますが、それを補う価値があると感じています。
松風の選択は、今後の業務に大きなプラスになると確信しています。
(プロモーションではありません)
3Dプリンター導入理由
「デジタルデンチャーの製作システムを準備する」
1販路拡大
・高齢化社会に向けた社会システムの一環として需要の増加を見込む(対応する)
・歯科技工士のさらなる減少や需要の増加により
より義歯製作の必要性がある
・大手ラボや院内完結システムで賄えない需要の受け皿としての小規模ラボの役割や生き残りの施策として あるいは社会貢献として
口腔内スキャナーによるデジタル印象対応について
いよいよ今年6月より、CADCAMインレー製作時の口腔内スキャナーによる印象が保険点数の適用となりました。これを受けて、デジタル印象の普及が加速することが予想されます。CADソフトでデザインされたクラウンの切削後、最初の試適を口腔内で行うことには現時点で不安があります。そのため、納品前に3Dプリント模型を使用して確認や微調整を行う必要があると感じています。このプロセスを実施するかどうかで、歯科技工所の差別化が図られるでしょう。デジタル印象の導入は、より精度の高い補綴物の提供に繋がると確信しています。
最後に
大手のラボは勉強会や豊富な資金力による実際の研究結果の検証など小規模ラボではできない情報収集能力があります
小規模ラボは横のつながりを持ち情報交換による技術の共有や協力がますます必要になる
この両方が存在することは歯科技工士界や社会にとって健全であると思われる