135 八王子市社会福祉協議会、輪島に行く② 10/11 輪島入り
ホテルの個室で持って行ったパジャマから着替えたのは作業用着。上はTシャツに着て行ったとは別のジャンバーを羽織り、下はトレーナーの長ズボン。そして長靴を履き、バイキング形式の朝食を摂り、チャーターしたバスに乗りました。そこから一回の休憩を挟み、バスの長旅です。今年の元日から時間が止まった状況が散見され、災害になってなくても山肌が削られてる箇所も窓外から見て、今回の地震の規模の大きさを改めて思い知りました。
そして九時過ぎに輪島のボラセンの拠点、「輪島市災害たすけあいセンター」に到着。といっても殆ど半年前、4月12日に参加した頃と状況は殆ど変わってませんでした。
当時はボラバスから降りる前にオリエンテーションだったのが、降りた駐車場の敷地でやってもらえたくらい。別に皮肉でも揶揄でもないです。輪島市の災害ボランティアの受け入れ態勢はかなり厳しいという事実として捉えて下さい。駐車場を間借りしたたすけあいセンター、そこで八王子組に指定された行先はそこからあまり遠くない民家。地震でなく水害処理で、泥掻きが主な仕事でした。
先月の豪雨で高台から土砂が流れてきたらしく、家の脇に溜まった土砂をひたすら袋に入れていきました。そして家に上がり込んだらすでに重い土嚢袋がいくつもありました。聞けば家に入った土砂をボランティアが来る前に入れてくれたらしく、その袋を家の外に出す作業もしました。
もちろん土砂の入った土嚢袋を家の周りに積み上げるわけでなく、軽トラの荷台に積み上げ、処分場へ持って行ってもらいます。しかし軽トラなのでそんなに堆くは積めず、八王子組の総出でやったのでかなりの量を掻き出すことが出来たので、軽トラを何往復もしてもらいました。
しかし玄関の扉を開けて土砂を大量に出せて感謝されたものの、閉口するほど量が多い。八王子組十数人でも昼食を挟んで午後4時に撤収するまで、家の周りの土砂を掻き切ることはついに叶わなかったのです。
これまで私が参加したのは被災地が直接募集をかける形式で、その場合は午後3時が終了時間でした。でも今回は被災地と八王子、双方の社協間の契約のようで、八王子の社協に裁量と責任を与えてくれたようです。実際、能登の午後4時は結構明るかったです。
作業を終えて貸切バスに乗り、宿泊先に向かう前に輪島の朝市の現状を見たのです。その一枚が前回のタイトル画像で、今日の一枚もその時撮ったものです。その中央、道路の奥に見えるのが今回の地震で一躍有名になってしまった横倒しになったビルです。間もなく撤去されると聞いて私も撮ろうと思い立ちました。しかし間近で撮るのは私も倒壊したビルの下敷きになった家屋について知っていたので、改めて八王子市の社協の人が教えて下さったので、どうしても出来ませんでした。(大塩高志)