国債の利払い/逢坂誠二 #7662
【23年12月24日 その5965『逢坂誠二の徒然日記』 #7662】
夜明け前の函館、薄雲が広がって、星は見えませんが、雪は降っていません。夜中には氷点下10度近くまで下がったようですが、今は氷点下4度程度です。日中は零度まで上がり、曇りの予報です。
1)国債の利払い
一昨日、来年度の政府予算案が閣議決定されました。一般会計の総額は112兆円超で、予備費などの減額要因を除けば、予算規模は拡大しています。
必要な予算を確保することは大事なことですが、予算案があまりに大雑把すぎて、何が必要な予算なのか、その判断が極めてやり難い状態です。いつも私が指摘している通り予算の詳細情報が非公開なのです。
詳細を除くとしても、今後の予算で心配なことがあります。
それは国債の利払い費です。
日銀は、どこかの時点で大規模金融緩和から徐々に撤退するものと思われます。そうなれば金利が上昇します。
政府も来年度予算案では、金利が上がることを見越して、利払い費算出のための想定金利を今年の1.1%から1.9%に引き上げています。引き上げは17年ぶりとのことです。
仮に1000兆円の元本に対し、利率が0.8%上がれば、8兆円利払が増えることになります。単純計算で消費税の3%相当分以上の収入額が利払い費に回ることになります。今後の利払い費増加は不可避とも言える状況です。
少子化対策、教育、食料の確保、防衛など、財源の必要な分野は多方面に渡ります。今後の財政をどのように切り盛りするのか、与野党の枠をこえて知恵を絞らねばなりません。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.12.24===
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