べらべらおしゃべり、でもないしょだよ〜

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最近の記事

戦争と泡盛の旅(続編)〜沖縄で慰霊の日を過ごす〜

今年の沖縄旅行は3泊4日。慰霊の日に平和祈念公園を訪れた。慰霊の日とは、沖縄戦の組織的な戦闘が終わった6月23日(実際は6月22日だったという説が濃厚だが)のことで、本島南部の摩文仁にある平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が毎年行われる。 去年、沖縄戦のことを知りたくて訪れた時、これからも時間とお金がある限りは沖縄にたくさん来ようと誓った。 仕事に追われる毎日で戦争のことをつい忘れたくなってしまう時でも、沖縄に来ればちゃんと考えられる気がする。 沖縄に足を運ぶことの意

    • 花も枯れる7連勤

      たぶん後にも先にもない月曜日から日曜日までの7連勤、終了。 身体と心がどんどん離れていくのがわかった。 直近の洗濯は2回連続でティッシュと一緒に洗ってしまって、洋服は洗濯する前よりも汚い。前髪はこれまでにない場所でぱっくりと分け目ができて見るからにダサいし、外食が増えて味の濃いものばかり。今どんな音楽を聴きたいのか自分でもわからない。 仕事をして1日が終わる。それを7回リピートした、それだけの話。ある意味ではしあわせなのかもしれない。この1週間で多分100を超える人たち

      • 上司との向き合い方マニュアル

        モヤモヤした時、なぜかここで吐き出したくなる。明るく振る舞うのも、良い子でいようとするのも、もう疲れた。 今日、私は上司と意見がぶつかって叱られた。 考え方が違うなんて、これまで山ほどあったけれど。いつだって笑顔で受け入れてきたつもりだし、光の速さで「はい!」って返事をして従ってきたつもりだ。 私には経験がないし、スキルがまだないから。経験のテンプレートみたいなものがないと、これから先自分の言葉で語ることなんてできないと思ったから、とりあえず教えてもらえることをやるのが

        • 仕事の話?戦争の話?

          仕事をするようになって、社会人になって、なぜか戦争のことをよく考えるようになった。もちろん学生時代から全く関心のないイシューだったわけではないが、社会人になってさらに自分ごとになった。 自分ごとになったというのは、自分の心が戦争のを“痛み”として感じるようになったということだ。 身近なところで理不尽なことや不合理なものに触れる機会が増えたからかもしれない。戦争ほど大きな話ではないにしろ、とても似たことが身近な職場でさえも起こりうるという事実、そして自分も全体に広がる悪に気

        戦争と泡盛の旅(続編)〜沖縄で慰霊の日を過ごす〜

          映画『怪物』「何にもおかしくないんだよ。」は優しい言葉なのか

          先週映画を見てから、「間違ってないよ。なんにもおかしくないんだよ。」って言葉が頭から離れない。自分に投げられたボールのように見事に真正面から受け取ってしまって、その急な衝撃で心が痛んでいる。 優しい言葉に聞こえる。それなのに、傷ついてしまうのはなぜだろう。 性的マイノリティを題材とした映画で、先生が生徒の同性愛に気づく場面。しかもそれは、生徒の書いた作文に赤ペンを入れている場面だった。生徒の間違いを見つけようとして、間違えているのは自分だったんだとハッとするシーン。 先

          映画『怪物』「何にもおかしくないんだよ。」は優しい言葉なのか

          『正欲』朝井リョウ(2021)

          昨日も今日もなぜだか憂鬱だ。明日もどんよりした暗い気持ちのままだろうか。自分の意志に反して生きようとする体や脳の動きに嫌気がさす。 可愛い服を買って、いつ着ようかなとかちょっぴりワクワクする。いつか街で困っている外国人を助けられるかもとか思って英会話を練習したりして。私の体と心には、他の誰もがそうであるように、明日も生きようとするシステムが埋め込まれている。 でも、何かに悩んで苦しい時。何もしていない日でもお腹は毎日空く。別に子供を産みたいって言ったわけではないのに、毎月

          『正欲』朝井リョウ(2021)

          『ハンチバック』市川沙央(2023)

          この本は、社会に潜むマチズモを暴く本である。 一見すると温かくて豊かなもの、資本主義社会に逆らおうとする文化的で良さげなもの。弱者の気持ちまでもわかっていそうな寛容さと知的さ。 そういう感覚に酔いしれて社会を語ろうとすることは、むしろ弱者に対する暴力になるのかもしれないという皮肉。 あなたはマジョリティ?マイノリティ? じゃあ、わたしは? と、本の感想をnoteに投稿する過程にさえも、見えない特権性が潜んでいたりするんだろうか。 この本では、道徳的に善いのか悪いのか

          『ハンチバック』市川沙央(2023)

          松代大本営跡を訪れる旅〜沖縄戦の理由を探しに長野へ

          前回の沖縄旅行をきっかけに、沖縄戦が長期化した理由を探ることになった。現地の資料館ではその理由がぼんやりとしか説明されていなかったからだ。 家に帰ってから本や新聞で具体的な要因を調べてみると、松代大本営という場所がキーワードとして浮かび上がってきた。今回の旅の目的地である。ここでは、文献を使って調べたこと、現地に行ってわかったことなどを整理する。 松代大本営とは 戦時中に政府の中枢機関と天皇御所の移転先として掘られた地下壕である。それは長野県北部にある松代町(1966年

          松代大本営跡を訪れる旅〜沖縄戦の理由を探しに長野へ

          戦争(と泡盛)の旅〜沖縄戦が起きた理由は沖縄にない

          就職してから初めての6連休。せっかくなら海外に行こうと思っていたけど、連休の後半は既に東京での予定が決まっていたので、今回は2泊3日で沖縄に行くことにした。まあこれが本当に、収穫の多い旅だった。 最近は固有名詞も思い出せないし、大事なことも忘れてしまう年になってきたから、ここにまとめておく(老い若干早め)。 沖縄を選んだ理由 誰も知り合いのいない土地に行って、仕事から解放されて、ゆっくりお酒を飲みたかった。そんなノリで泡盛を飲みに沖縄へ。でももう1つの理由がある。沖縄戦

          戦争(と泡盛)の旅〜沖縄戦が起きた理由は沖縄にない

          社会人になるって?

          4月に社会人になった。社会人になって1番衝撃を受けたこと、それは「私は女性として見られている」ということだ。 そんなの前からわかってたでしょって自分でも思う。それに、社会に「女性」というラベルがあるということは既に知っていた。 でも、自分がそういうラベルを貼られる対象であることをちゃんと自覚したのは初めてだった。 え、私って女なんだ。なぜか、シンプルに戸惑っている自分がいる。何か、重いものが自分にのしかかったような気がするのは、なぜ。 この間、いつも優しい言葉をかけて

          社会人になるって?

          オフレコ版自己紹介

          はじめまして。まずは、自己紹介。 関係ないけど、昔から自己紹介は苦手だ。初対面の人たちの前で自分を開示しなければならない。人見知りの自分にはハードルが高い。 それに、自分を含めてどの人も自分の見せたい部分しか話さない。私、性格悪いんですとか誰も言わない。 そもそも自己紹介ってなんだろう自分の出身地、学校名、好きな食べ物、趣味?どれを取っても、自分の紹介というよりは属性のようなその人を取り巻く環境に関する内容が多いのではないか。 いやでも会社とかだと性格を紹介する人も多

          オフレコ版自己紹介