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ばかうけ話(超おもしろい話という意味ではなく)
ばかうけを食べたら湿気ていた。最悪だ。ばかうけが湿気ていると心底がっかりするし、名前やパッケージイラストのご陽気さも相まって「あ?何がおかしいんだ、コラ」的なオラついた気持ちになってしまう。普段腕力や自信のなさによって鳴りを潜めているだけで、自分の中のにもしっかりヤンキー性が存在しているのだ。ヤンキーのことは嫌いだが、条件さえ揃えばいつでもなれるし、むしろなりたいと思っている可能性さえある。そんな事実を認識させられると嫌な気持ちになる。すべてはばかうけが湿気ていたせいだ。
このようなことを言うとばかうけ批判と取られるかもしれないがそうではない。むしろばかうけが好きだからこそ言っているのだ。「好きだからこそ言っている」という理論は、クラスの主導権を握っている生徒に媚を売ることで自分が人気者だと思い込んでいるタイプの体育教師あたりが言いそうであまり気持ちのいいものではないが、気持ちは本当なので仕方がない。信じてください。好きなんだよばかうけ。本当だよ。好きなんだよ。
こんなにネチネチと恨みがましいことを言ってしまうのには、今日のばかうけがノーマル味ではなくコーンポタージュ味だったのも多少関係していると思う。特別な味のばかうけにわざわざ手を伸ばしたら湿気ていた、というのは、ただばかうけが湿気ているより遥かにダメージが大きいのだ。こっちはリスクを犯してまで変わり種に手を出したのに!という被害者意識が発動してしまうのである。客観的に見るとめちゃくちゃな理屈だ。借りを作ると後々面倒なタイプの人間である。逃げて。早く俺から逃げてくれ。
ちなみに、ばかうけの名誉のために言っておくと、味はとても美味しかった。湿気てさえいなければ最高だったはずだ。問題はこちらの管理体制であって、ばかうけ及び株式会社栗山米菓は何も悪くないのである。それは一応ここで言っておきたい。別にわざわざそんなことまで言わなくてもいいのかもしれないが、僕が攻撃的な言動で耳目を集めるやり方のビジネス系インフルエンサーだった場合、過激な信者が相手方に迷惑をかける恐れがある。実際には攻撃的な言動で耳目を集めるやり方のビジネス系インフルエンサーではないのでその心配はないのだが、念には念を入れておいた方がいいという判断だ。
要するに、出会い方が悪かったのだ。どんなに素晴らしい人物もたまたま機嫌が悪いときはあるし、ばかうけだって湿気ていることはある。ただそれだけの話なのだ。
次こそは互いにいい状態で会いたいものである。
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