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watchdog=監視団体 | 教科書に出てこないニュース英語 《カタールの国営放送から》

カタール政府から一部資金提供を受けているメディアであるAljazeeraの英語版サイトで2024年7月3日に配信されたニュースの見出しで使われていました。

Israeli seizures of West Bank land for settlers peaking, watchdog says
イスラエルが入植者のために西岸の土地を接収する動きがピークに達していると、監視団体が報告

https://www.aljazeera.com/news/2024/7/3/israeli-seizures-of-west-bank-land-for-settlers-peaking-watchdog-says

watchdogという語を調べると、

━━[名]
1((やや古))番犬
2(…の)番人,監視者,監督者,監督[管理]局
━━[動](~ged;~・ging)(人・活動の)番犬(役)を務める

goo辞書

とあります。
この記事では名詞の2つめの意味、「監視者/監視団体」ですね。
動詞で使えることもわかります。

seizuresは、ここでは「具体的な複数の接収行為や接収された土地」、peakは「最大規模に達している」という意味で使われています。

また、サブタイトルは次のようになっています

Israel has illegally claimed 23.7sq km (9.15sq miles) of West Bank land as its own so far this year, Peace Now says.
ピース・ナウによると、イスラエルは今年、西岸地区の土地23.7平方キロメートル(9.15平方マイル)を違法自国のものであると違法に主張している。

同上

West Bank、Peace Nowは、語頭が大文字になっています。これは固有名詞であることを示しています。

West Bankは、 パレスチナ国(パレスチナ自治区)の行政区画の一つ「ヨルダン川西岸地区」を指す表現です。
もう一つの行政区画が「ガザ地区」です。
詳しくは下記参照。

 Peace Nowは、Wikipediaには載っていなかったので、この団体のサイトに掲載された説明を読みました。

それによると、この運動団体は、
・公衆の圧力を通じて平和を促進することを目指す、イスラエルで最大かつ最も長く続いている運動で、
・イスラエルとその隣国との間で平和協定を達成することを使命とし、
・現在はイスラエル人が唯一の実行可能な解決策であると認識する「二国家解決」、つまりイスラエルと並存するパレスチナ国家の創設を確認するために活動している
とのことでした。

特に最近は、パレスチナ地区の中へのイスラエル人の入植が与えるマイナスの影響に注目していると書かれていました。

このPeace Nowという団体が、イスラエル人の入植を監視していたということですね。

      ***********************

イスラエル軍によるガザ地区への攻撃による悲惨な状況が連日伝えられています。一方で、西岸地区への入植の問題があることやイスラエル国民の中に平和的解決を望むグループが存在することを知らせてくれる記事でした。

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オオニシ チヒロ
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