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ジオパーク訪問記 No.1 支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別地獄谷 その4【登別地獄谷】編

ブラタモリで地球の成り立ちや地形に興味を持たれた方は多いでしょう。
私もその一人です。

退職して自由な時間を手に入れることができたので、自分の目と足で確かめるべく、訪問を開始することにしました。

🌏今回の訪問の概要

第1弾は、支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別温泉を巡りました。2024年10月中旬です。

北海道の公式HPによると、今回の訪問先で正式にジオパーク認定されているのは洞爺湖だけなのですが、

残りの訪問地も、大地や地形の壮大さ、普段私たちが暮らしている一般的な土地の下に広がるマントルやマグマを感じさせるものでした。

🌏1.支笏湖 編 はこちらへ↓

🌏2.洞爺湖 編 はこちらへ↓

🌏3.地球岬 編 はこちらへ↓


🌏4.登別地獄谷

地球岬の次は最終目的地、登別地獄谷に向かいます。高速を使っても使わなくても50分弱の道のりです。
海岸線に沿って北東の方角に走ったあと、JR登別駅近くで山側に折れ、北東に進みます。

次の図でわかるように、倶多楽(クッタラ)湖という湖を作っているカルデラの外輪山の中腹に地獄谷は位置します。

倶多楽湖 写真は白老観光協会のHP(https://shiraoi.net/see/kuttaralake/)より

登別の温泉街の突き当たりにある駐車場のすぐ先に地獄谷があります。地獄のような、山肌が剥き出しになっているところは2カ所。手前がいわゆる地獄谷、散策路を登ったところに大湯沼があります。

私は宿泊するホテルの駐車場に車を置き、チェックインしてから地獄谷と大湯沼展望台へ行きました。そして、翌朝もう一度地獄谷を訪れ、散策路をあるいて鉄泉沼を見に行きました。

「ブラタモリ」で大体の様子は知っていましたが、その場に行くとやはり迫力がありました。

地獄谷は、遊歩道で谷底に降りて行けます。
三途の川と呼ばれているあたり
鉄泉池

谷底近くでは崩れた土砂が川に流れ込まないためと思われる擁壁を作る作業が行われていました。↓

このショベルカーを使っての作業は朝風呂に入っていた頃なので、おそらく7時ごろには始まっていました。足場の悪いところでの大変な作業だと思います。

少し登り坂ですが、大湯沼の方にも行ってみました。
「地獄谷」では見られない大きな温泉と思われる池があり、煙が上がっていました。

これは大湯沼展望台から見た様子。
私は行きませんでしたが、ほとりまで降りて行けるようでした。

ここからは宿泊したホテルの紹介を少し。

次の写真を見てください。
これは、地獄谷から温泉街の方向を写したものです。

谷を塞ぐように建っている建物は、「第一滝本館」で、横一文字に茶色の枠と黒いガラスが見えますが、これはこの旅館の大浴場なんです。

大浴場からの眺めは↓この通り。

登別国際観光コンベンション協会のサイト(https://noboribetsu-spa.jp/hotels/hotel019/)より

なんという特権的な場所を占有しているのか!と思いますよね。
調べてみると、その理由がわかりました。

滝本金藏という人が1880年代に登別温泉に至る紅葉谷に私費で道を開通させ、宿を開いた。この宿が「第一滝本館」の前身。つまり、登別の温泉旅館の始まりであったというわけでした。

この旅館、登別温泉の始まりというだけではなく、旅館の規模も、温泉施設自体の規模も巨大でした。

5つの源泉を有する大浴場には大小35におよぶバラエティーに富んだ浴槽があるとのことです。

大浴場2階部分の中央にある浴槽 同上より
第一滝本館の外観 同上より

今回の旅は節約志向で行こうと思っていた私は、息子が調べて教えてくれた、道を挟んで向かい側にある系列の宿、アデックスイン(adex inn)の1泊朝食付きのプランにしました。(朝食はゆっくりしっかり食べたいのでいつも必ずつけるようにしています。)

このホテルは、「第一滝本館」の温泉が滞在中利用可能で、部屋は現代的、水回りも最新式、朝食は1階のカフェ、チェックインも無人機で、など、なかなか良かったです。(私が泊まった部屋は、シャワーだけでバスタブはありませんでした。しかし、大浴場は館内にもあります。)

ホテル1階のカフェ ホテルのHP(https://www.adexinn.com/jahome)より
朝食(飲み物は選択可能)

この冒険支援プログラムの関連企業、という位置付けのホテルのようです。上のサイトのトップページで、登別の美しい自然のビデオが流れます。

動画を見て、温泉と地獄谷だけではなく、連泊して湖畔のトレッキングをするのもいいだろうなと思いました。


北海道の西南部にあるジオパークを中心とした地形を学び、楽しむ旅のレポートは以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

このシリーズにコメントをくださった方が、日本を「火の国」と形容されていました。

阿蘇や桜島、そして今回まわった北海道のカルデラ湖と温泉を見ると、「確かにそういう面を日本は持っている!火の国だ!」と実感します。

マントルとその上に浮かぶプレートのダイナミクス、その上に展開している我々の生活の脆さと恵みを改めて認識した旅でした。


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オオニシ チヒロ
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