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fine=罰金 | 教科書に出てこないニュース英語 《ヨルダンの新聞から》

ヨルダンのオンライン新聞THE JORDAN TIMESで、2024年7月30日に配信された記事の見出しで使われていました。
(スペインでの話でAFP配信)

Spain watchdog fines Booking.com 413m euros
スペインの監視機関がBooking.comに4億1300万ユーロの罰金

(このところ、為替の変動が激しいですが、8月7日15:40ごろの相場に基づき1ユーロ=約160円だと仮定すると、4億1300万ユーロは約 6,600億円です。)

下記ニュースサイトより


高校の教科書ならば、テーマによっては十分出てくる用法ですが、話題が興味深いので取り上げました。

◾️'fine'を辞書で引くと

大きく3つに分かれます。英語学習者にとって最もポピュラーなのは1つめです。しかし、この見出しでは-sがついて、前後に主語と目的語にあたる語があるので動詞です。下の画像では分かりませんが、2つめのfineに動詞の用法が出てきます。

━━[名]
1
C罰金,科料
   a parking fine 駐車違反科料
2U《歴史》(封建時代の)封土保有付随負担金;《英法》(土地の)和解譲渡
━━[動]他〔主に受身形で〕〈人に〉(…のかどで)罰金を課する≪for≫;〈人を〉〈…の金額の〉科料に処する
   be heavily fined for ... …に対して多額の罰金を取られる
   fine a person $10 人に10ドルの罰金を科す
語源[原義は「清算」→「罰金」]

動詞の2つめの例文が、この見出しの形と同じで、fine+ひと+金額となっています。これですね。



念の為に、1つめのfineを見てみました。すると、

このfineにも名詞や動詞の用法があることがわかりました。ご存じでしたか?
形容詞の意味を知っていれば、文脈から想像はできそうですが。

また、改めて見ると、形容詞の守備範囲が広いですね。
純度の高さや細かさの他に、
皮肉で「ご立派な」とか、素晴らしいとは言えないが「まあまあ」とか。

◆粒子が「細かい」ものや「細い」糸で織った織物の表面は,手ざわりがすべすべしていて「品質の優れた」ものとなる.
━━[形]
1〔限定〕〈物・事が〉品質の優れた
すばらしい,見事な,優れた;品質のよい,上等[高級]な(◆値段も高い);
1a〈物が〉純度の高い
〈物質が〉精製された,〈空気・水が〉澄んだ,〈金・銀などが〉高純度の(almost pure);純度…の
1b〔限定〕〈人(の資質)が〉立派な
優れた,ちゃんとした,まともな;〈人の外見が〉魅力的な,きれいな;((米俗))〈人が〉外見がいい,セクシーな
1c((特に英))〈天気が〉晴れた
〈日・朝が〉天気のいい,好天の(◆薄曇りでも可);〔限定〕(天候に関係なく)ある〈日・朝〉
1d〈切手・貨幣・古書などの保存状態が〉良好な,まあまあの(◆excellent よりは劣る)
2【状況】 〔叙述〕((特に略式))〈状況が〉好都合な
(人にとって)結構な≪by,with≫(◆提案などに対する同意を表す);〈人が〉状況に満足している
2a〔叙述〕〈人の〉体調がいい,元気な
3【皮肉】 〈状況が〉「見事な」,結構な,ご立派な
   a fine mess 見事にめちゃくちゃな状況
3a〈言葉が〉きれい事の,飾り立てた,うわべだけの
   fine words [phrases] 飾り立てた言葉,美辞麗句
4【細密】 〈粒子が〉細かい
〈砂などが〉粒の細かい;〈網・布などが〉目の細かい;《印刷》〈印面・網目などが〉細かく美しい,〈字体が〉細かい,細字の
4a〈糸・髪・線などが〉細い
〈道具などが〉先が細い,鋭利な;〈層が〉薄い
4b〈作業が〉込み入った;〈機械が〉細かい作業を行う,精密な
4c〈詳細・区別が〉微妙な,わかりにくい
4d〈感覚が〉細やかな,繊細な,鋭い
━━[副]
1
((特に略式))すばらしく,立派に,問題なく
2細く,細かく;精巧に,精細に
━━[名]
1
U((まれ))上天気,晴天
   in rain or fine 晴雨にかかわらず
2〔~s〕細粒,粉末
━━[動]自他
1〈液体が[を]〉(不純物の沈殿によって)澄む[澄ませる](down)
2細く[細かく]なる[する](down)

語源[原義は「究極」→「最上の点」]

◾️なぜBooking.comは、約6600億円もの罰金をスペインの監視機関に課せられたのか?

記事の内容を要約すると

・スペインの競争監視機関CNMC(国家市場競争委員会)が、オンライン旅行代理店のBooking.comに対して、過去最高額の4億1300万ユーロの罰金を科したと発表した。

・理由は、過去5年間にわたる「支配的地位の濫用」。

・具体的には、
Booking.comでの予約が多いホテルを優遇することで、他のオンライン代理店は市場に参入したり、拡張したりすることができなくなっている

・CNMCによると、調査対象期間中のBooking.comのスペインでの市場シェアは70%から90%の間だった。ちなみに、スペインはフランスに次いで世界で2番目に訪問者数が多い。(=宿泊地として非常に大きな市場)

          *******

インターネットが普及した現在、いわゆるプラットフォーマーの力を濫用させないための規制が本格化してきました。欧州は早くから積極的ですし、日本もその方向に動きつつあるように思います。

何かを買うならAmazonという方は多いでしょう。

実際には、本ならhonto.jpもありますし、

ヨドバシカメラは、カメラや家電だけではなく、本も売っています。ヨドバシは還元により値引きですが結果としてAmazonよりも安かったり、配送が早かったりします。

また、資材や工具などはmonotaroが強いですし、
オフィス用品ならアスクルが便利です。

しかし、品揃え、全般的な価格、プライム、クチコミの数を考えるとやはりAmazonが強いです。


今日の新聞に、Googleがアップルに金を払って検索エンジンを搭載させているということが書かれていました。

気づいていなかったのですが、Macで調べてみると確かに
ブラウザはSafariなのに(黄色矢印)ブラウザのURL欄に語を入れて検索をさせると、Googleの検索窓が開き(赤矢印)、その結果が下に表示されていました。

     ***********

話が長くなってしまいました。

つまり、
頼れる便利な(しかし、強大すぎるかもしれない)システムが1つあればいいのか、複数の選択肢があるべきなのか。

私は、hontoやヨドバシや、地元のJoshinも応援したいと思う方ですが、みなさんはどうですか?


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