インドの国営放送 DD NEWSのウェブサイトで、2024年10月5日に配信された記事の見出しで使われていました。
https://ddnews.gov.in/en/dubais-emirates-airlines-bans-pagers-walkie-talkies-after-lebanon-attacks/
内容は、タイトル画像ですでに予想された方もおられるでしょう。日本の新聞にも同様の記事が載っていました。
まず、カタカナ英語と元の英単語の違いを簡単に見てみましょう。
◾️'pager'がなぜ 'ポケベル' なのか
もとになる語 page を辞書で引くと意外な意味が書いてありました。
「呼び出し係のボーイ」が原義でした。
そこから「呼び出す」→「機械で呼び出す」と意味が広がったようです。
「ポケベル」という名称の由来については、次の説明が見つかりました。
最初は呼び出しのベルが鳴るだけだったんですね。
◾️walkie-talkieは、英語のtransceiverとは違う
…と、アメリカ育ちの人がブログに書いているのを見つけました。↓
無線送受信器が英語のtransceiver、
そのうちの携帯できるものが英語でwalkie-talkie、
これを日本では「トランシーバー」と呼んでいる、ということでした。
◾️ポケベル等の禁止の具体的な内容は?
記事の内容を見てみましょう。
預け荷物も持ち込み荷物も不可、見つかれば没収という内容でした。
他の記事によれば、先日の爆発も9月17日と18日の2波に分かれていたとのことなので、今回の規制は今後も仕込まれた爆発物が起動する可能性があると考えたためと思われます。
爆発したポケベルやトランシーバーは、戦闘員から医療従事者までさまざまな関係者数千人に配布されていたようです。武器と違い常に携帯することが前提となる通信機器のように、見えない形で生活に入り込む兵器は、これまでの物とはまた違った恐ろしさがあります。
あるテレビの番組で池上彰氏が、通知音がなって5秒後に作動するようになっていた、手にとって通信文を読もうとしているタイミングで爆発しその人間の戦闘能力を失わせるように、と解説していました。
また、たまたま着信したポケベルを父親に渡そうとしていた子どもが亡くなったと報じるニュースもありました。地域や家庭に持ち帰るものなのでこういうことも当然あるでしょう。
【参考資料】