カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)のウェブサイトで、2024年8月28日に配信された記事の見出しで使われていました。
◾️'rally'を辞書で引くと
カタカナの「ラリー」といえば、パリ・ダカールラリーといった自動車レースか、テニスの打ち合いが続くラリーです。
しかし、このニュースは南米ベネズエラで行われた選挙についてのものであるので、どちらとも違うことが明らかです。
辞書を引くと、レースも打ち合いも、意味はありますが、出てくるのは後ろの方でした。
文脈と、文法的には3単現のsがついた形かつ目的語がないことから、
1自〈人・集団が〉(共通の目的のために)結集する
が、ここでの意味です。
また、関連して、名詞で、政治や宗教の決起集会という意味もありました。
語の成り立ちは、re-(再び)+ally(連合する/協力する) です。
なお、
oppositionは、「与党に対しての野党」
disputedは、「異を唱えられている、係争中の」
という意味です。
◾️ベネズエラの大統領選挙、野党は選挙結果の不正を指摘するも、政府の弾圧により苦戦
サブタイトルは、
日本の新聞でも国際面で報道されている、ベネズエラの大統領選挙に関する問題です。
記事本文の内容は…
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選挙の集計に操作が行われるなどということは、以前はありえないと思っていましたが、前回のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が「結果を認めない」と主張したあたりからその考えが揺らぎ始めました。(トランプ氏を支持するわけではありません。「そういう文句の付け方がありえるのか!」と驚きました。)
選挙不正の有無を判断する裁判所が政府支持派である、投票所別の集計が公表されないとなれば、「お手上げ」状態です。権力の分散と正義の堅持、生の数字の公表の大切さがわかります。
また、政府に反対する活動家の大量逮捕と聞くと、少し前の香港の様子が連想されます。
「選挙に力があるうちに専制政治に傾かないようにする」必要を強く感じました。