week3
フランス駐在して3週間経とうとしている。(5/27の羽田フライトだったから今日で約20日経過だ。)
仕事は概ね順調だ。今週の仕事での気付きをまとめる。
企業内の組織パワーバランスをコントロールすること
よく、グループ内の全体最適。鳥の目虫の目。という言葉を聞く。もちろん私も経営企画時代それをモットーに仕事をした。
しかし、いざ1海外法人の社長として会社を俯瞰すると、わかってはいるがこれを実現するには、A)なかなかのタフさ B)心理的嗅覚 C)お土産能力の3つが求められる。
A)タフさは簡単だ。全体最適な行動をとることは必ずしも皆がハッピーにならないことが多い。会社は個々の集合であるのであれば、それぞれが属する個々を高めるために行動するため、時としてそれがグループ全体最適な考えと反することがある。当然、反する意見の言い出しっぺは抵抗勢力からの圧力を感じる。でも、タフ=自分からも相手からも逃げない心。この単純なこと。「社長がいったから」「それは自分の範囲外」「決断は上に任せよう」こういった言葉は絶対発しない。それは逃げ。全くタフでない。組織のパワーをこちらに振り向けたければタフでないといけない。
B)心理的嗅覚
組織のパワーバランスは、距離的・時間的・人的な心理的嗅覚が無いと上手に見渡せない。とある組織が決断した☆という決断でも、距離的=どこで☆が決まったかどのような会議か。時間的=いつ☆をやるか。人的=誰が☆を決めたか。誰が☆に賛成で誰が☆に反対か。
これらのパラメーターを上手に読みとらなければ☆が★である可能性に気付かない。
C)お土産能力
全体最適は時として、とある個々にとっては最適ではないことがある。
この場合、最適ではなくなってしまった個にお土産を持たせることが必要だ。社会人1社目で営業をやっていた時、よく上司から言われた。取引先の調達、JVパートナーなど立場が対等でなくても、言わなきゃいけないことは主張しなければならない。ただ、ただ言うだけでは何も得ない。相手の反感を招くだけだ。こちらの主張をしたうえで、相手にもお土産を持たせることが大切だ。まずこの意識が大切。
そして、お土産は何にするか。お土産をいつ渡すか。ここが腕の見せ所。
喉からからの時にお饅頭をもらってもうれしくない。水やポカリだろう。
ウイスキーを飲んでいるときにエポワスチーズのお土産もらっても嬉しくない。チーズの臭みがウイスキーのピート臭を邪魔する。やはりチーズならワインだろう。
即ち、ビジネス上において何のお土産が良いかは、相手を注意深く観察するしかないと思う。そのためにはコミュニケーションを深くとることが何より大切だと思う。メールだけでない。テレビ会議だけではない。相手に出向き、face2faceでコミュニケーションを良くとり、相手と同じ空気を吸ったうえで相手が好みそうなお土産を用意することが必要だと思う。
まわりくどくなったが、 企業内の組織パワーバランスはこの3カ条でコントロールするしかない。
コンタッド公園のマルシェで購入した花の写真を添えて。
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