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トロントウェスタン病院

順子が入院したのは、トロントウェスタン病院。
私が日本でこの病院のことをネットで調べてみても、あまり情報が取れなかったので、記録として記しておこうと思います。

トロントの中心部にある病院施設の一つ。UHN(ユニバーシティヘルスネットワーク)は4つのセンターの総称。カナダで最先端の学習機関とともに研究とトレーニングを行っている。
プリンセスマーガレットがんセンター
トロント総合病院
トロントウェスタン病院
トロントリハビリ専門施設

カナダではNo1、世界の中でもトップクラスの大学、トロント大学(日本の東大よりもハイレベル)出身の医師がほとんどを占めている病院です。

Toronto Western 病院は、救急、脳神経外科 脳外科が特に専門となっている病院のようです。手術の件数もものすごい数をこなしているようで、外から見ればやはり世界的にもトップクラスの病院となるようです。
実際、入院、手術、ケアを受けて見て、なんとも複雑な思いになります。
もちろん、日本を基準に考えているので、文化や慣習の違いで戸惑う要素も大きいです。

完全に縦割りの組織。手術をする人、麻酔をする人、患者と接する人、言語のスペシャリスト、フィジカルのスペシャリスト、etc..チームとして存在するのですが、連携がうまく言っているのかいっていないのか・・
自分の命を預ける手術の執刀医にあったのは、順子は手術に入る直前のみ。病室には一度もやってくることはなく、私は一度も会うことなく終わりました。
私にとっては幻のDr. イワン。

陸上競技で、日本はリレーが上手いじゃないですか。
ジャマイカとか、9秒台で走れる選手だけで構成できてしまうから、バトンの練習なんてしない。個々のレベルの高さで戦う。
日本は個々のレベルは世界に通用しなくても、バトンをつなぐ練習を死ぬほどやって、世界に通用するチームを作る。

トロントの病院はきっとジャマイカのようなイメージ。最先端の技術を取り入れているのでしょうが、きめ細かさはないんですね。
比較してみると、日本の医療や、ケアのレベルってすごく高いのではないかと思います。

【IKUYOが見た!ナースの話】
ケアユニットのような部屋(専属のナースが常駐する部屋)があり、手術を終えた患者が入って来ては、大体は1日ほどで一般の部屋へ移っていきます。順子は10日間ほどを過ごしました。私も毎日通っていたので何人かの看護師達を見ておりましたが・・総評として「大雑把」というか「雑!!」でしょうか。
もう、本当に悲しみとか通り越せるくらい・・日本人の私には目が点になることだらけでした(笑
点滴の針を抜くときなどは、むしり取るという表現がピッタリ。
患者の食事にsolt papperの小さなパックがつくのですが、これ使わないよねといって持っていきました。自分の食事に使うご様子。
何かお願いしても、すぐには動きません。(忙しそうではないけど・・)
車椅子からベッドへ移動させるとき、車椅子のロックをせずグラグラゲーム見たいになり・・しかも点滴やらなんやら管が沢山付いているもので、たくさん絡まりながら四苦八苦。(普通ルーティンあるだろ・・)
薬を飲ませるとき、(ものすごく苦い薬らしく、順子が苦しそうにしていましたが)swallow! swallow!と叫びながら口へ押し込んでいきましたがな。完全体育会系
患者に触れる際、必ずゴム手袋をするんだけどね。靴とか汚れたものを触ってそのまま患者のケアを続ける(自分を守るためだけだったか。)
術着(病院の服 ペラ〜んとした布?)の下は、お尻丸出し。(トイレでの手間を省くためと思われる)

順子は、言葉が話せなくなっていたから、嫌だも、痛いも伝えられないのが可哀想で私は通ってたわけだけど、英語をろくすっぽ話せない私も、順子と大差なかった(笑

本日、リハビリの専門病院へ移動しました。
先程までの「雑」は何処へやら・・
今度はきめ細かさと優しさに包まれた場所です。
何でしょう、この至れり尽くせり感。
ここで、3週間ほど集中してリハビリをするそうです。

トロントのイメージ挽回できるかっ!


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