散歩の途中、色んな団体さんに会った日。と、気の毒な優しそうなおじさん。
今日のお散歩の時は色んな団体さんに遭遇した。
池のそばになぜか横一列にならんで甲羅干し?しているカメたち。
みんなならんで首を伸ばして、同じ方向を見ているようにも見えたんだけど、何を見てるのか何をしてるのかは不明。なんかそんな気分なんだろうね。
その後、暑すぎて帰りにもう一軒カフェの梯子したら、そのお店のお庭でも団体さんを発見。
これも、同じ方向を向いてるけど何してるんだろう。生まれたて?
でもなあ、もう夕方だし羽を乾かすっていっても、足に日焼け止め塗らなかったらサンダルの跡が着いちゃうくらいの(お家にかえって玄関でサンダル脱いでも、違う色のサンダル履いてるみたいになってしまった。1日で)すごくいいお天気だったから、流石にそれではないのかなあとか、色々考えては見たけれど分かるはずもなく、アイスティーを飲みにクーラーの効いた店内に逃げ込んだ。
今日はなんだか団体さんと遭遇する日だったようだ。
この間の日曜日「チャレンジャーズ」を観に行った時、最終の時間しかやってなくて時間潰しにスタバに行った。
(あっ、新作のレモンキューブケーキが美味しかった♡)
隣に30歳から35歳くらいの男の人と、60代くらいの男の人が座ってて、とても仲良さそうに会話してた。
とくに、年上の人は若い方の男の人が話してる話を、真剣に質問を挟みながら目を細めて聞いてる感じ。
日曜日の夜にスタバで仲良く楽しそうに話してるから、義理のお父さんなのかなあと。なんとなくね。
でも違った。多分、若い方が出入りしてる会社の人みたいだった。
しかし、仕事関係の相手と日曜日の夜にこんなに楽しそうにスタバにいるなんて、よっぽどの関係なのね。
若い方が自分の趣味のフットサルの話とか、最近ゴルフ始めた話とかしてて、とにかくそれを年上の方がほんとに一生懸命聞いてあげてる。
微笑ましいなあ。と思いつつも、私の野生の勘はそのテーブルにそこはかと見え隠れする危うさを感じ取ってしまっていた。
なんとなく見えてる感じとは違う。何かがおかしい。と。
楽しそうに話してるのに、若い方はテーブルの上に目線を合わせていて、相手の方をきちんとみない。
おまけに今、次から次へと途切れることなく口から出てる話に集中しているかのようでも、頭の中では他のことを考えてるように見える。
そう思っていると、とうとう若い方はこう言った。
「結婚もしたし、今の仕事もなんとなく先が見えないって言うか、そんな感じなので、独立しようかと思ってて」
すると年上の人が
「えっ、すごいね、今の会社やめちゃうの?」
「はい、そう思ってます。もう、色々なことの準備はできてて・・・。」
「へえ、すごいね。ほんと、勇気があるよ」
「でも、越えなくちゃいけない課題もわかってて、それが今の問題なんです」
「そうなんだ、やっぱり色々大変だよね」
雲行きが怪しい。
つぎのセリフ、想像つくんだけど。
「でもその課題を解決するためには、お金がいるんですよね」
やっぱり。そうくると思った。
その言葉をきいて、年上の男性は10センチくらい体をひいた。
いままで楽しくお話ししてた時間の着地点はそこだったの?全然、気づかなかった。日曜日の夜、スターバックスに誘ってくれて、すごく楽しい時間を過ごさせてもらってて、嬉しかった・・・。
なんか、残念。
途中から目的は違うなとは思ったけど、あのままの雰囲気で、年齢が違っても仲良く楽しくお話しできるいいお友達がいていいなあって、最後まで思ったままでいたかった。
本気だったら、手っ取り早く優しそうで人の良さそうな知り合いの年上の人にリターンのない投資の無心するんじゃなくて、ちゃんとした事業計画かなんか持って、銀行かどっか行けよ。それでだめなら、ダメってことなんじゃない?その独立話。そんな事して独立してもその会社かなんだか知らんが、むりだろって。
一生懸命テーブルに乗り出してまで楽しそうにフットサルの話聞いてた年上の男性が、ちょっとかわいそうだった。
そこからは話が途切れて、さっきまでの仲良さげな空気はそのテーブルから消えてしまった。
年上の男性は、私からみても本当に優しそうで、面倒見良さそうな人に見えてた。
断るんだよ。断りにくかったら奥さんの話も出てたから「お金のことは奥さんにまかせてるから、聞いてみないと勝手にはできないんだよね」とかなんとか言っちゃえばいいじゃん。なんか、辛かった。
ああいう話を簡単に言う人にたくさん会ってきたけど、なんか雰囲気似てるんだよね。
わたしはその後「チャレンジャーズ」みて、アゲアゲで日曜日を終えられたけど、あの年上の男性が、ちょっとなんだかなあって残念に思ったとしても、無事に危機を乗り越えて、奥さんと一緒に残りの日曜日の夜を楽しく過ごせてますように。
と思わずにはいられない。
あっ、貸してあげてもいいんだよ。別に。
お母さんがいつも私に言ってたことを教えてあげるよ。
「誰かにお金を貸してあげたいと思ったら、そのお金は捨てても惜しくないって思った時だけにしなさいね」って。