空気が汚染されてる。だから外に出ちゃダメ。なドラマの話。サイロ。
今日もいいお天気だ。
週末は気温が下がるみたいなことを言ってた気がするけれど、明日のことだろうか。
Apple TVでSILOっていうドラマを見てる。今、シーズン2。
ミッション・イン・ポッシブルシリーズとかに出てるレベッカ・ファーガソン が主役(制作総指揮も務めている)でショーシャンクの空のティム・ロビンスとかもサイロの市長として出演している。
地球の空気が何らかの物質によって汚染されてしまい、人間はサイロと呼ばれる地下深くまで掘り進められた外界と隔離された一種の国のようなものに住んでいる。
地下に深く掘られた街だから上下に世界が広がっていて、御多分に洩れずその上下に合わせたように人間の上下関係も築かれている。
下層民が上層部に上がって来る時には厳しい目が向けられるし、上層民が下層に行くこともほとんどない。
でも、下層で働く機械を操れるエンジニアたちがサイロ全体に供給される電気タービンを動かす仕事を一手に担っているから、下層民扱いされてるのにその人たちがいてくれないと困った事になる。
なんか縮図。
人間の世界をピラミッドに例えると、上の方に行くにつれて人口は減っていくけれど、支えになる下の部分がないと結局上の方の人は存在できない。みたいな。
シーズン2になって新しいキャラとかもでてきて楽しいんだけど、サイロって結局何?どうして出来たの?何に汚染されてるの?みたいな疑問の答えは一切でて来ないから、なかなか辛抱させられる。
エンドロールで原作って表示を見るたびに、読んじゃおっかなあーと思ってしまう。こらえしょうがないな。
お話の終わりに向かって、登場人物と一緒に一喜一憂しながら進んでいくのが醍醐味なんじゃないの?
とも思ってみたが、それは原作本でも同じなのでは?とも思ったりもする。
今日はお天気だし、散歩行こうかなぁ。ここのところ若干お疲れ気味でお外に行ってないからな。でもこういう時こそちょっとでも外に出てフラフラすると気持ちが良かったりするんだよね。
っていうことがサイロでは出来ないんだよな。
ずっとずっと、一生太陽の光を浴びることは出来ないないし、時にはうるさいよっていうカラスの声も聞けないし、木々を揺らす風も、海の匂いも知らずに死んでいくしかないんだもの。知らないんだから、別に知りたいとも思わないんじゃないだろうかと思わなくもないけれど、人のDNAっていうか連なった記憶の中にそういうものを求める何かってあるんじゃないかとも思えたりする。
サイロの規則の中に「外に出たい」って言ったら、出してもらえるっていう条項がある。でもそれは死刑と同じ。だから「外に出たい」って言っちゃいけない。外に出る時、一応宇宙服みたいな防護服はもらえるんだけど、いやらしいことにその防護服で使われてる外気との隙間を埋めるテープは、きちんと外気を遮断するようには出来ていない。
だから外に出されるとあっという間に死んでしまう。
おまけに装着するヘルメットには緑の木々と花が咲き乱れた丘と、鳥の囀りまでインプットされた映像が仕込まれてて、装着した人の目の前に映し出される。それを見た人はそれが外界の世界だと信じてヘルメットを外してしまう。もちろんヘルメットを外した何秒後かには死んでしまう。
あーこうして思い出しながら書いてみると、書く前よりもう少しゆっくり付き合うかっていう気にもなってきた。確かに設定は地味に恐ろしい世界だし、最終的にどうなるかも気になるけれど、あんな環境でしか生きられない人々の日常や出来事に付き合うってのも悪くないなと思えてきた。
そうか、そういうスタンスで見ていく事にするか。
結果だけ先走っても面白みが減るしな。
明日は楽しい日曜日。
嫌なことも体調不良も一気になかったことにできる日だ。
よしよし。
地球が汚染されてお外に出られなくなってからでは遅いから、お天気が良かったらお外で楽しく遊んでください。
楽しい日曜日を!
しかし、ティム・ロビンスは一見いい人っぽくても、いい人の訳ないっていう役をやらせたらばっちりハマる。っていうか、本当にそんなやつなんじゃ?とすら思ってしまう。ごめん。
いいやつオーラの陰に、この人から飲み物とか食べ物を勧められても断っちゃおうと思わせる何かがある。むっちゃ勝手なイメージだけど。