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夜のベランダのベンチが過ごしやすくなってきた。と、この間見たドラマ、サイロの話。

お風呂上がりにベランダのベンチに座ってても暑くない!

ついこの間まで、夜ベランダに出ても、いやっ、これは無理です。ってお部屋に避難していたのに、昨日、今日はちょっといい風が吹いてきて虫の声すら聞こえてくる。

その場所で本を読むのが好きだから、お昼間ももう少しの辛抱で素敵なベランダライフが待っている。
寒い日はいいんだよね、ヒーターとか膝掛けとか(時々、すごく寒いのにわざわざブランケット引っ張り出して、それにくるまってベンチにいる時もある)いろんなグッズがあればちょっとくらい寒くても、1人キャンプみたいで楽しい。
でも、暑い時はいけない。
扇風機やサーキュレーターで風を送ったところで全然無理。
新しい本もたくさんあるし、ゆっくり楽しんで読もう。

この間、サイロっていうドラマを見た。
まだシーズン1だからもちろん続いていく。はず。
ドラマによっては、人気がないのか他に何かの理由があるのかはわからないけれど、シーズンの途中で打ち切りとかになるものもあるらしい。

でも、人の好みはそれぞれだから一生懸命見てた人は残念だろうな。
成功したからいいけれど、ロード・オブ・ザ・リングとかが諸般の事情により二つの塔で終わりますって言われたら散々だ。

本を読んでて結末を知ってる人は少しは救いようがあるけれど、二つの塔で終わっちゃったら悲しい思いを抱えたままどんよりするしかない。
その時はあんまり本を読まない人も、原作を読んでくれるかなあ。
子供の頃から、指輪物語は私にとっては友達で先生みたいなものなんだ。

面白くても、ちょっとなって思っても、やっぱりお話の行き着く先は知りたいから、どっちにしたってチェッってなっちゃう。
サイロは大丈夫だろうか。

見てない人もいると思うからアレだけど、サイロを守ろうとしている人たちはっていうか、そこに住んでる人は少なからずみんなそう思ってはいるんだけど、なんていうか、まあ、こっちの社会と同じでサイロっていう社会のシステム全般(なんらかの機密事項も含んで)を守ろうとしている人達と、サイロに関わる仕事をしながら日々の仕事をこなしてる普通の人たちがいて、もちろんその普通の人たちがいないとサイロは回っていかない。

簡単に言うと、サイロっていうのは地上から地下深くに掘られた巨大な縦穴の中にある、でかい螺旋階段状の建物を想像してもらったらいい。
その螺旋階段の各階に住居やなんかが丸く張り付いてる感じで、真ん中に上から下まで続く吹き抜けがある。

この世界でも上層階には重要人物や偉い人が住んでて、政府機関や法曹機関なんかもある。
サイロの外に出ると死んでしまうので(何故かと言う説明はなく、それが当然のように話は進んでいく。)外には一切出ることができない。

出ることができるのは「外に出たい」という禁句を一度でも発した人間だけ。
その言葉は死刑に値する言葉で、これが怖いことにたったの一度でもだめ。
ただ、外の状況はスクリーンに映し出されている外付けカメラ映像だけなので、本当はどうなっているのかわからない。

見始めた時に思った疑問はあらかた説明されていくんだけれど(例えばサイロの中は100何十階建になってるのに、エレベーターみたいなものがなくて、上の階から下の階に移動する時、建物の中だというのに2ー3日かかったりする。でも、エレベーターを作る力や技術がないわけではなくて、これは初めにサイロを作った人たちが掲げた禁止事項の2つのうちのひとつ。
でもそれが何故だかはまだ説明はない。
(なんとなくそういう理由かなと思うことはあるけれど。)

この上層部の人間が守ろうとしているのは本当はなんなのか、その人たち全員が全てを知ってて同じ意識で守ろうとしてるのか、守るのが義務だからそれに従っているだけなのか、立場によって違ってるように見える。

見てる方が疑問に思うってことは、登場人物の中にもサイロのこと、外のことを知りたいと思う人間が出てくるわけで、こちら側はどうしてもそういう人達と謎解きをしながら見ていくことになる。

建物の容量には限界がある。だけれども人口が減ってしまうとサイロの仕事が回らなくなる。結婚に関しても、子供を持つことに関してもいわゆる政府の許可が必要で、特に出産については、子供を作っていい時期と期間まで管理されている。

みんなそれに素直に従ってて、子供が持てる権利を有した旨の連絡(連絡があっても期限内に持てなかったら次の連絡が来るまで、それまでと同じように強制的に避妊させられる。)が来ると、本当に嬉しそうにそれに従う夫婦を見てて、なんだか切なくなる。
ただ、そこにももちろん政府の力が介在していて、不穏分子の親からはその子供が生まれないように処理される。

SFっぽいだけでもなくて、普通の社会にもありがちな問題を交えて進んでいくので、うーんって思うところもあって面白い。

サイロって穀物の保存なんかに使用する一般的な倉庫っていう意味の他に、穀物の腐敗を防ぐため機密性に優れることから、組織間の情報共有や風通しが悪くなり、組織運営が非効率な様を「サイロ型」と表現し、またそうなることをサイロ化とも言うらしい。
なるほど。

サイロはちっちゃい地球みたいなもの。
誰が作って、外には何があるのか。
真実を知りたい。絶対そうなるよね。

ミッション;インポッシブルのレベッカ・ファーガソンが「真実を知りたい人」としてハマってます。

楽しい日曜日をお過ごしください☆




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