はあぁ、張り詰めてたものが一気に切れた感じで、脱力。いや、待て!待て!まだこれからなんだから!
いい天気だ!
朝、全部の窓を開けると、秋の風が気持ちよく部屋のすみずみまで吹き抜けて行く。気持ちいいい。
あっ、今書いてて変な事思ったけど、
「全部の窓」と「窓を全部」だと見えてくる景色が違うんだなーと。
朝から、とっちらかってる。
4年ぶり、39回目。
なんて事だ。みんな泣いてた。もちろん私も泣いてた。どれだけ?と思いながらも、岡本和真(ジャイアンツの4番 私の推し)の遠くを見つめる瞳に静かに盛り上がる涙と、坂本勇人の(最近、不調だったけれど、やる時はやった)の、誰はばからずクチャクチャな顔で流す涙に、やられないものがいようか。
8回くらいからすでに涙の準備はできていた。
菅野智之(不調だった去年、引退するのか?って軽い不安がよぎったジャイアンツのエース。投げかたを変えて復活をとげた)が、8回まで見事に守り抜き全リーグトップの15勝を叩き出した、
そして、迎えた9回の裏。高梨雄平(ここで撃たれたらまずいって時に、何回助けてくれたことか)がマウンドに上がり左打者を討ち取って2アウト。
あと一人って時に大勢(ジャイアンツの守護神、軌道がすごいストレートに痺れる)がマウンドに上がった時には、震えたね。
粋なことをするよ。
いい試合だった。ベテランも若手も、みんなで勝ち取って来た今シーズンの勝利。
その積み重ねが一試合に集約されたようないい試合だった。
はあぁ。感無量。
一年で一番素敵な日。そこまで? はーいー。(いくらちゃん)
人間というのは(私だけかもしれないが)欲深い生き物だ。
すでに日本一がちらついている。ついこの間まで「リーグ優勝」が切なる願いだったのに、手に入れた途端「日本一」が欲しい。なんてことだ。
だからスポーツはいい。
シナリオのないドラマ。行き先も結果もわからず、ただひたすらに信じる道を突き進む。コンディションを整え、ほとんどの時間をそのことに費やし、ひたむきに努力する。
私には想像もつかない努力を積み重ねて試合に挑む。
おまけに周りには自分と同じように努力している選手が、数えきれないほど存在する。
そして何より美しいのは、その努力の全てが報われるとは限らないところだ。
勝つか負けるか。スポーツをやる以上つきまとうそれは、残酷で美しい。
そんな世界が好きだ。
単純な私はそれだけで、元気をもらえる。
ダメもとでもいいじゃん。かっこ悪くてもいいじゃん。
でも、出来るだけ、出来るなら、今日より明日。
ちっぽけでも、ほんのちょっとでも、何にも出来なかったとしても、今日より明日。その方が、なんだか楽しみ。
優勝が決まった時、すぐに「おめでとうございます」とコメントをくださった人がいる。
ジャイアンツが優勝した喜びもひとしおだったけれど、そんな事を言ってくださる人がいるって、なんて幸せなんだろうと嬉しくてしかたなかった。
ありがとうございます。
誰かが、誰かの何かを思う。
そのことが、多分、幸せってことなんだなあって。改めて思った。
幸せになるのは簡単みたいだ。
自分以外の人を、気にかけたり、思いやったり。
それが出来る人って、周りの人に幸せを振りまいてくれてるんだ。
私も、そんな人になりたい。
「阿部監督、今、泣いてたら、日本一になったら失神しちゃうんじゃない?」
岡本和真の優勝乾杯スピーチ。自分も泣いてたくせに、強がっちゃって。
失神させちゃいましょう。
まだまだ、戦いは終わらない。
どのチームにもファンがいて、応援してる人がいる。
でも、譲れない戦いがここにある。
ひたむきな努力が必ずしも実を結ばないことも知ってる。
それでも、それでも、信じて応援したい。
その結果、大好きな岡本和真がメジャーに行こうとも。
もしそうなったら、とても寂しくて、悲しいけれど、好きな人の成長を邪魔するような愛し方をしちゃいけないんだ。
大人だ。偉いぞ、私。
って、どんだけ熱いんだ、お前。
自分でも間抜け過ぎて笑えてくるな。