見出し画像

発揮される予知能力は、予想をはるかに超えてくる。はず。

予知能力。
いきなり面白い話になるのか、残念な話になるのか、危険な感じが漂う始まり。

朝、起きてティファールでお湯を沸かす。
本当は南部鉄器とかで沸かしたらいい感じなんだろうけれど「あっという間にすぐに沸くー」に一票の私は、趣もなくそっち。
それで、その日の始まりのお湯でも飲んで、残りのお湯をその日の気分のティーバックと一緒に保温水筒に入れる。

そして、朝のひと時のあれこれの区切りの時に、その水筒からお茶を飲む。
でもなぜかその時はお上品にカップに注ぐ。水筒から直接飲むと遠足でお外に出てる感じになるのが原始的っていうか、だってお家にはカップあるし、口当たりもそっちの方がいい気がするから。

その時に発揮されるのが予知能力。
ここで「えっ何それ?」って離脱してもらっても仕方ない。でも、何回か読んでくださってる方には「そんな事だろうと思った」って感じで、許してほしい。

それがね、こう、水筒からカップにお茶を注ぐとき確実に「うわっ、多分、入れっぱなしにしてるティーバックの水筒内での位置が危険で、お茶と一緒にカップに出てきちゃって、ビチャってなる感じがする」って、注ぎ始めた1.5秒後くらいにわかるのに、頭の中でははっきりとわかるのに、手はそのまま危険水域に突っ込んでいって、案の定カップにドチャっと落ちてきて、その衝撃でカップの周りの机に水しぶきが散って、あーあってなる。
わかってるのに意に反して手は注ぎ続けちゃって、なんのための予知能力なのかわかんないだろってこと。あえて予知能力と呼ばせてもらう。

あと、スライサーってわかるかな?使わない人はわからないかも知れないけれど、板チョコくらいの板みたいなのの真ん中に金属の薄い歯がつけてあって、その上を文字通り玉ねぎとかきゅうりとかをスライスさせると、下から薄く剥がされたそれらが落ちてきて、あー包丁より薄くできて楽ちんねっていう器具。

あれも「あっ、あと一回無理やりスライスすると、親指の腹の先っぽが一緒にスライスされそう」って、予知能力が発揮されるのに止められず、スライスされる時がある。それも1度や2度じゃない。

はっきりわかるのに、やめられない止まらない。

そういうのは、いつもじゃないんだ。
そういう時はきっとゾーンに入ってるんだと思う。
研ぎ澄まされた神経が脳みその奥深いところから語りかけてくるっていうか、シーンとした音をともなって冷静にビジュアルさえ伴って聞こえてくるんだよね。

なのにTバックは(何回ティーバックって変換し直しても、こいつはTバックを譲るつもりはないらしいので、こっからはこのままで)や親指の腹の先っぽが、普段だったらムカつく状態になるのさえシーンと冷静にやり通してしまうから。

あーそれと、コンタクトレンズを入れる時、右と左で度数が違うんだけど、入れる瞬間手に持つと(左から入れるんだけど)「ふっ、こっちは左じゃないな」って、わかるの。これは絶対当たる。

何が言いたいのかと言うと、私が勝手に予知能力と呼んでいるこの感じが、いかに役に立たないかという事。

水筒に関してはカップに注ぐ前にわかればそんなことにはならないのに、注ぎ始めないとわからない。

スライサーも何回もやってるんだから、そんなにギリギリまでやらないで、付属品のこれ使えば手は安全ですよプラスチックを使えばそんな心配もないし、玉ねぎもしくはきゅうりを持った時点で「今日は気をつけるんだよ」ってわかれば、親指の先っぽを玉ねぎと一緒にスライスする事もない。

コンタクトレンズだって、左に入れようとして持ってからじゃなくて、持つ前にわかれば、それをもう一度戻して持ち替えなくていい。

あー頭のいい人は既に気づいてるかも知れないけれど、どれも実は最初から「君のめんどくさがりっぽい感じが原因なのでは?」って。

そう、予知能力とか言ってるけど、初めからどうすればそんな事にならないのか、はっきりわかってる事ばかりなのでは?ですよね。

自分でも書いてる通り、Tバックはきちんと下に沈んでるか確認すればいいお話で、スライサーはそれこそあのプラスチックの補助みたいなのを使えばいい訳で、コンタクトレンズにいったっては、いちいち毎回ゲームみたいにしないで、書いてある度数の数字を確認してから左用のを取ればいいだけのこと。

何がゾーンだ。

でもね、なんか楽しいの。そういうのが。
つまんない1日だとしても、その瞬間なんだかイベントが起こったみたいで、心がウゲっとか、うわっとかなって、同じような日々だとしても、確かに違う1日なのねって感じられるっていうか。

どうかしてる。
他のはどうでも、親指スライサーはその後、結構響く。
カットバン貼っても染みるもんね。薄皮一枚剥けてると。
こういうのって逆にざっくり切った方が痛くなかったりするものね。

でもね、役に立つ時もあるんだよ。昔ミスタードーナッツで配布されてた銀色のところをコインで擦ると数字が出てくるカードみたいなの、調子がいい時は百発百中だったんだから。そこにいたみんなに「おおおおおっ」って感心されてたくらいの一発芸だったんだ。

初めから終わりまで、立派な予知能力のお話でした。とさ。

写真、うまく表現できなかったけど、スタバでオペラフラペチーノとやらをオーダーしてちょっと置いてたら、もらった時はフラットだったチョコの表面に、中から螺旋状の何かがブクブク浮き上がってきて、結構な見ものだった。
いや、生クリームなんだけど、なんかすごいもの見た気がして。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?