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日曜日の広い公園にはちょっとした恐怖が散りばめられていた。
もう、オッペンハイマーは劇場公開されないんだろうか。
ネットとかの記事でもそんな事が書かれてるから、そうなのかなあ。
クリストファー・ノーラン好きだし見たかったな。
ままならないことってあるものだ。
この間海に行った時、海の周りに広い公園なんかがあって、日曜だったせいか家族連れが大勢きてて、結構な数のテントが張られていた。そんなに大きくはないけれど、まあ家族4人くらいだったら入れそうな大きさ。
テントを張っていない人たちもピクニックシートを敷いてその上に色々並べて座り込んでた。
中には、アウトドアチェアーセットみたいなものをリビングのように並べてくつろいでいる人達もいた。
こんな近場でそんな気分になれるなら、まあいっか。
最近、モールとかだけじゃなくて、市内の大型店舗とかにも次々とそういう系のお店ができてるなと思ってたら、こういうことだったんだ。
私だったらできれば高原とか山とかに行きたい気もするけれど、今はこれが小さな子供がいる家族連れの間では流行ってるんだろうと思いながら眺めていた。
でも、所狭しと並んだそれらも、それをしている人達もみんなが同じに見えて、少しだけ恐怖を感じた。
なんていうか、郊外にある同じ形をした同じ間取りっぽいお家がたくさん並んでる一角が、そのままテントに変わってそこに出現した感じ。
笑顔のお父さんやお母さんや、その周りを奇声をあげて走り回ってる子供達が、現実からかけ離れて見えて、本当に今、そこに存在してるの?って感じてしまった。
変な感覚だった。
光溢れる日曜日、同じ場所で同じような事をしようとして、同じようなパターンの家族が目の前に広がって笑い合ってたりしていると、もしこれがドラマや映画だったら、これから起こるであろう、おどろおどろしい想像を絶する恐怖の世界への突入に向けて、更なる恐怖を煽るために仕込まれた、とても穏やかで幸せそうなシーンなんじゃないかとさえ思えた。
映画やドラマの見過ぎかな。
今度から天気のいい日曜日のお昼間は、ああいう場所は避けよう。
別にそういう感じが苦手っていうわけでもなくて、なんだかこっちがお邪魔虫みたいに浮いてるような気がして、たじろいでしまったから。
あらゆるところにテントとビニールシートが敷いてあって、色も溢れかえっていて、どこにどうやっていたらいいかわからなくなって、その場所をそそくさと通り過ぎてしまった。
平日は閑散としているから、自由人の私は平日に行くことにしよう。
近くのスーパーが閉店してはや3ヶ月近く、あんなに広いテナントには同じようなスーパーしか入らないと踏んでいたのに、なかなか何も入ってくれない。
今日も、ちょっとだけ遠くのスーパーに買い出しに行ったんだけれど、あんまり楽しくないんだよね。
ここは一つ、諦めてデパ地下にまで買い出しに行くしかないのかな。
人が多いけど、楽しいものが沢山売ってるもんね。
そうか、そうするか。
早く新しくて前とおんなじような感じのスーパーが入ってくれますように。
ううっ、ここにもままならないことがあった。