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みかんの木のそばで、かっこいい男の子2人に囲まれて、幸せな時を過ごした。

久しぶりにミスドに行った。まだ暑いけど風が吹くと少しだけ涼しい気もした。
空の高さはもう結構秋っぽい。

ミスドのショーケースはもうすでにハロウィン。
ハロウィンパーティとかしてたなあ。ギャラリーだから参加する人に作家が多かったし、お客さんも意外と本気モードで楽しんでくれてたから、クオリティーは高かった。飲み放題・食べ放題だけど、参加には一つだけ条件があって「お家から仮装してくること」それだけ。
車で参加する人もいたけど、なんてったって飲み放題なものだから、車は置いてくる人が多かった。
タクシーって手もあるんだけど、タクシーの運転手さんには仮装を見られる事になる。まだまだ、今ほどハロウィンパーティしてるとこが少ない頃だったから、結構面白がられてた。
お酒飲めない人が車を運転して誰にも会わず来たら、私はとても優しい性格だから、コンビニにみんなの分のアイスクリームをお使いに行ってもらったりしてた。

それで、今年の仮装ナンバー1を参加者の投票で決めるんだけど、もうさ、何にでも本気なもんだから、毎年優勝しちゃうのよ。私が。これほんと。
優勝した人にはプレゼントを用意してたから、票が私に一番集まっても、次に票を集めた人に優勝を譲るわけ。もう、仕方ないなあ。
楽しかったな。みんな元気にしてるかなあ。

ミスドから帰ってる時、道端に虫籠が置いてあったから覗いてみたら、葉っぱがいっぱい入ってて、何を捕まえたのかわかんなかった。
座り込んで覗き込んでたら、持ち主の男の子2人組がやってきた。
年の頃は小学校1年生くらい?
「ねえねえ、何、捕まえたの?」って聞いたら、
「幼虫です」って。
なになに、葉っぱ以外に何にも見えないけれど。
「なんの幼虫?」
「アゲハ蝶です。ほら、ここにいます」って、葉っぱをかき分けて見せてくれた。
「あーーーほんとだ。いるね」って見てたら、
「ここに、みかんの木があるんです。それを2−3年前から知ってて、だから幼虫がいるんじゃないかと思って採りに来てみたんです。」
って言う。2−3年前って、その時いくつだったんだよ。と思いながら、
「へえ、詳しいんだね」って話してたら、もう1人の男の子が
「幼虫は、みかんの木も好きですけど、山椒の木とかも好きです」と、横から言ってきた。
ちょっとまて、今、私って小学校高学年の子供たちと話してる?いや、2人とも私のウエストくらいに頭がある。
どうみても1年生くらいだよなあ。
「みかんとかレモンとかの木には来るって知ってたけど、山椒の木も好きなんだ」
「はい。そうなんです」
言葉使いも、落ち着いた佇まいも姿形と相容れない。
好きだなあ、こういう子供たち。でも、まあ、これ以上じゃましても悪いなと思って「幼虫、ちゃんと大人になるといいね」って言ったら、
「はい、ありがとうございます」だってさ。
惚れてまうやろ。

でも流石に可愛いのは、1人の男の子を「詳しいね」って褒めてたら、それを聞いてたもう1人の男の子が、すかさず横から「山椒の木も好き説」をぶっこんでくるあたり、なかなかいいよ。
そうでなくちゃね。友達でライバル、いいね、それ。

散歩行ってよかった。
ちょっとまだ怠い気もするし、もう少し近場のカフェでまったりするかとも思ってたんだけど、少し歩いた方がいいよなあと思って、公園の端っこまでがんばって歩いて行ったご褒美だ、きっと。素敵な2人の紳士に会えたもの。
すくすく育ってほしいな。幼虫も男の子たちも。

ご機嫌で帰ってきた。窓に映る夕日がとても綺麗だった。
1日としても同じ夕日ってないんだなあって思ったら、もっと綺麗に見えた。
こういう夕日を見ると、大切な人達に「夕日、綺麗だよ」って言いたくなる。
あの子たちも見たかな?今日の夕日、と思いながらニタニタしてしまった。

今から何年も何年も生きて行くんだろうな、彼らは。
みかんの木を見つけて、そこに幼虫がいることを確かめて、幼虫が蛹になって、アゲハ蝶になって飛んでく。
これからの長い長い人生に幸あれ!

今日は土曜日。
一週間、無事に終わりましたね。もしも無事じゃないことがあったとしても、明日が日曜日だってことは確かだから、眠って起きたら素晴らしくいい気分になってること間違いなし。

お疲れ様でした。

あー、リビングから小さな音で、先制点はスワローズとか聞こえてきた。
おまけに東京音頭が聞こえる。

いいの、いいの。
まだ、試合は終わってないんだからさ。



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