意地悪をする時は「なんとなく」とか「そんなつもりじゃ」じゃなくて、真剣に考えてやってほしい。やる理由もやり方も。
「でももう、ちゃんと言い訳は考えてるんだよね」
らしいですよ。お母さん、お父さん。
すれ違った小学生の女の子たちの会話。
3年生くらいかな。
でも「言い訳」って使ってるあたり、悪い事だとは認識してる模様。
思い通り、まんまと通用するといいね。
通用するくらいの悪い事ならいっか。
でもさあ、案外バレるものだけどね。まあ、努力あるのみ。
U-NEXTの「The Penguin」のEP7を見て考えさせられた。
主人公オズワルドの「欲しいものはなんとしてでも手に入れる」って感じと「絶対にのし上がってやるんだっ」ていう上昇志向は子供の頃から出来上がっていたんだなって。
それがどっちもママのためっていうか、夢見るように心から「お金持ちになって幸せにしてね、私には幸せになる権利があるの、あなたしかいない」っていう殺伐として短絡的なママの言葉に対する、ママが大好きな子供、オズワルドが導き出した答えなんだなって。
ママのこと、すごく好きなんだとは思うけれど執着してる感じが半端なくて、独り占めするためにとった行動はとても見てられなくて、柔らかいほっぺの笑顔を持った子供のそれと実際にとった行動のギャップが余計に残虐性を感じてしまった。
子供だから無邪気だなんてとんでもない考え方だ。
無邪気ってなんだか定のいい言い訳に思えてしまった。
「傷つけようとしてやったんじゃない」とか「傷つくとは思ってなかった」とか聞くけれど、それってどうなのと思ってしまう。
どうせやるならきちんと「傷つけようとして」やって欲しい。
思ってなくてやったなんて言われても、納得いかないし受け入れ難い。
あなたはそうかもしれないけれど、こっちは思いっきり傷ついたんだから、そんな言い訳されてもと思う。
やるならしっかり考えて「よし、今から傷つけるぞ」っていう強い意志のもとやってほしい。そうじゃないと傷つけられた方はもっと傷つくし、その後の対応ってものに違いが出てきてしまう。
「本気で傷つけてやる」って思った作戦のもとに繰り出された言葉なり行動なりだったら、こっちだって本気で受け止めて仕返ししたり、無視したりで対策の立てようもあるけれど、相手が「なにげに、おまけに気づかずに」だったりすると、腹だけ立って収まりがつかない。
まるで「そんなつもりはなかった」ってスタンスが取れれば「わたしは悪い人じゃないのよ、だって悪気があったわけじゃないんだもの」ってなって、なんだか人のこと傷つけたくせに悪くないみたいな状況を作り出されちゃう。
ずるい。だから、とことん考えて絶対傷つけてやる!って真剣に考えてから行動して欲しいと思う。
真剣に真剣に考えて、傷つけたいならやればいいし、考えてるうちに馬鹿らしくなったらやめたらいい。
多分、真剣に考える時間が長ければ長いほど、どうでも良くなりそうだから。
もしも、それでも時間を費やした分だけ結果を出したくなったんだったら、返り討ち覚悟でやったらいい。
とにかく「無意識に」とか「悪気なく」とかはちょっといただけない。
そういう事できる人って、悪人じゃないかもしれないけれど、いい人でもない気がする。
オズワルドは真剣に考えてやってる。
ソフィアもそう。
だから面と向かって戦えるし、お互いにやれるだけやれる。
相手を世界から排除するほどの思いがどこから来るのか、どこに向かっているのかが曖昧になる瞬間を抱えた方が負けだ。きっと。
そう考えると勝敗は見えてくる。
目標を見据えての行動に一貫性があるのは、どちらかといえば良くも悪くもオズワルドだ。
おまけに「ママのため」も加わってるから「自分のため」だけより「誰かのため」の方が強い気がする。
お風呂はいってから最終話を見る。
さて、どうなる?
あっ、今日もカワセミッチェル探しに行ったんだけど、またもや飛び去っていく姿しか押さえられなかった。またもや写真なんてとんでも撮れなかったので、かっこいいサギさんの写真にしてみた。