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長い旅の終わり。とうとう王が帰還される。

日曜日、約束通りお父さんとお花屋さんに出かけた。
お父さん家の鉢植えなのに豊作の「宝物ミカン」の栄養と新しい土を買いに行った。毎年、こんなちっこい木によくもそんなにタワワに実るものだというほど実がついていたのに、今年はお花はたくさん咲いたにもかかわらず、最終的には1個だけになってしまった。
うちのレモンも1個だけ。知り合いのレモンも1個だけだと聞いた。
柑橘系が不作の年だったんだろうか。
でも、一昨日知り合いからみかんが届いた。
ダンボールいっぱい。
ピンポンがなって玄関に取りに行ったのだけれど、郵便局にお兄さんに手渡されて持てなくて即座に「むり」と言ってしまったら、廊下まで運んでくれた。ありがとう。っていうほどたんまり入ってた。ということは、今年の柑橘系不作説ははやくも論破されてしまったようだ。

そのお花屋さんはありとあらゆるお花や木々を取り揃えている古くからあるお花屋さんで、広い敷地内にわんさか緑があふれている。
入るなり、季節がらかシクラメンとかポインセチアの赤が眩しいくらいに輝いていて圧倒された。

シクラメンも最近ではいろんな種類のものがあるから見ていて楽しい。
だけど、シクラメンは花が終わった後再び咲かせることに成功したことがない。私にとっては胡蝶蘭とかと同じで買った時のお花が終わるまでの命。とか思って眺めてると、背後からお父さんが「花が終わったら、咲かせるの難しいもんね」と言ってきた。そうか、君もそうなのかと思いながら「シクラメン、いる?」って言ったら「綺麗だけどいらない」と言われた。

色々見て回って、私はうちのレースラベンダーがちょっとした木みたいになっててどうにもバランスが悪いから、その鉢植えも少しは見栄えが良くなるかもと思って、同じ種類のラベンダーを買った。
お父さんはお花が欲しかったみたいだったのに、なぜだかちっこい木の苗をふたつ買って「こういうのはきっと大きく育つはずだ」と言っていた。
お花が枯れるのが嫌なのかもなと思いながら、そのちっこい木に「お父さんの期待通りどうか大きく育ってくださいな」とお願いした。
うちのマンションの一階の人が適当なプランターに植えっぱなしにしているムスカリが毎年顔を出してるのを知ってたから、あの適当さでも大丈夫なのかと思い、ムスカリの球根を買ってみた。
たくさん入ってたからお父さんと分けた。球根を育てるのは嬉しそうだった。「ムスカリ植える鉢に土をいれてあげようか?」って言ったら「人任せにすると安心できないから自分でやる」そうだ。
信頼されてない?

お父さん家を後にして、楽しいお誕生日月間の私はデパートへ。
デパ地下最高☆
子供の頃から、別に用もないのにデパ地下に行くのが好きだったお父さんと一緒によく行ってたせいか、いくつになっても楽しい。ウインドウショッピングは好きじゃないけれど(買わないのに見るだけっていうのが苦手、買いたいものを買いに行くのは好き)デパ地下は別。お惣菜もお菓子屋さんも美味しそうなものでいっぱいだし、いつ行ってもいい香りがする気がするし、ほとんどのお店の店員さんの笑顔が素敵。
いいことか悪いことかわかんないけれど、もしもエコバックを忘れててもなぜか罪悪感に囚われない。私だけかもしれないけれど。
なにかを買う目的がなかったとしても、帰りにはたくさん荷物が増えてるのも楽しい。
通ってる歯医者さんに、いつもは決まったお店のシュトーレンとパネトーネを持っていくんだけど、今回はたまたま見つけたポール・ボキューズのにしてみた。持っていくのが楽しみだ。
後は、自分のとかプレゼントとかをお気に入りのお店でゲットした。もう1回言っとこう。デパ地下最高☆

ってことで、今日はとうとう「王が帰還」する。
旅の終わりだ。4時間30分近い旅路に赴かねばならない。
昨日も一日フラフラしたのに大丈夫か?と考えもするが、旅の仲間たちに比べたら全然大した事ないじゃないかと気合を入れる。
葬らねば。
なにがなんでも、例え愛しのゴラムとの切なくも悲しい別れが伴うとしても、葬らねばならないのだ。
涙なくして語れない物語。

しかし毎回ちょっと引っかかるんだけど、王になったアラゴルンが愛しのアルウェンと再会した時のキスシーンが意外と激しい。なんか…いつも…照れるな…。

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