30分は10分の3倍。あらびきソーセージパイは本当に2個必要だったのか、謎。
1月とは思えない暖かさの土曜日。
ベランダで朝ごはん食べてると、暑いくらいの日差し。
でもよく眠るためには、お日様が必要とネットで知ったからには、眼球ともどもお日様に当たることにしている。
この間スタバに行った時の話を2つ程。
休日だったから若干列ができていて、私の後ろには小学校4年生くらいのお姉ちゃんと、2年生くらいかなあ、の妹で形成された姉妹が1組、その後ろには70代後半から80代前半くらいの男性が1人並んでいた。
まずは姉妹の会話。
姉「あー!ねえ、お金が足りない。」
妹「えっ?」
姉「でも大丈夫、ほら見て?」
(と小銭入れについてる奥の方の隙間を妹に見せる)
姉「ここに、いざという時に使っていい1000円札が入ってるから」
妹「・・・・。」
姉「だからぁ、買えるから大丈夫だって」
妹「・・・だめだよ。これっていざという時じゃないと思う」
姉「・・・・。」
妹「だから買うのやめようよ」
姉「だって、もう並んじゃったんだから、いざっていう時じゃない?」
妹「・・・違うと思う」
姉「いいよ、もう、買っちゃおうよ。ね、買っちゃおう」
妹「でも・・・。」
結局、妹は渋々といった感じでお姉ちゃんと一緒に並びつづけた。
始めは楽しそうだったのに、ものすごく楽しそうじゃなくなってしまった。
次に、1人で並んでいた70代後半から80代前半くらいの男性。
レジ前の列が伸びる方向に、食べ物のショーケースがある。
店員「何か、先にフードをお取りしましょうかぁ?」
男性「ああっ、ええっとお」
(戸惑いを見せる男性)
店員「何か、先にフードをお取りしましょうかぁ?」
男性「そっそれじゃあ、そのウインナーの・・・」
(本当に欲しかったのかは不明)
店員「はーい。あらびきソーセージパイですねぇー」
男性「ああ」
(ふー、よしこれで安心、みたいな空気)
なのに、そこにまた新たな緊張が走る。
店員「他に、甘いフードとかご一緒にいかがですか?」
男性「・・・・。」
パチクリとした後、ショーケースと店員さんを交互に見る。
店員「他に、甘いフードとかご一緒にいかがですか?」(耳が遠い訳じゃない)
男性「あぁあぁ、じゃあ、そのウインナーのをもう一つ・・・」
店員「はーい。あらびきソーセージパイ2つですねぇー」
男性「あぁ、はい」
店員「はーい。では空いているこちらのレジにどうぞぉ」
男性レジに移動。
店員「お飲み物はどれになさいますか?」
男性「カフェオレみたいなのはあるかね?」
店員「では、こちらのスターバックスラテがいいかと」
男性「じゃあ、それを一つください」
店員「サイズはどうされますかぁ?」
男性「エェットォ」
店員「中くらいのがトールで、大きいのがグランデになります」
男性「ああ、だったら少ないものを」
店員「はーい、それではスターバックスラテ、ホットのトールで」
(・・・はなから言ってはなかったけど、ショートなんじゃ?)
男性「はい、じゃあ、それで」
(無事にやり切った感。安堵のため息すら聞こえた)
聞き耳太郎ではない。
どうしたって聞こえてくるんだ。
2つの会話には色々とツッコミどころがあるのだけれど、たったこれだけの会話でも、その人達のこの時間の前と後の人生が切り取られているようで、とても興味深かった。
お姉ちゃんは、お金持ちの旦那さんを見つけた方がいいような、私にもしも息子がいたら妹の方がいいのかなあと思ったり、あの店員さんの接客方法はいまいち理解できないような(スタバってノルマ製とかじゃないんだよよね?)男性はノーと言える日本人になった方がいいような・・・。
あの男性と姉妹のお姉ちゃんが、お付き合いできるようなお年頃同士だったら、ナイスカップルになるのかなあとか、あーもしかしたら、この経験を基に、妹はあの店員さんみたいになったりして・・・とか。
並んでると色々考えちゃう、暇だからね。
この日は私にも災厄があって、待てど暮らせどコーヒーをくれない。
確かに「ディカフェ、今からお淹れしますから、10分ほどお待ちください」と言われた。いつもの事だからわかってる。
30分経った。
「ディカフェ、今からおを淹れしますから、30分ほどお待ちください」と言われてたら、素直に待つ。
でも、そうは言われてないし、30分は10分の3倍なわけで、食いしん坊の私は、一緒に頼んだワッフルもシュガードーナッツも飲み物なしで食べ切った状態。
飲み物が来るの待てばいいのに、口の中の水分持ってかれてる。
とうとう「まだでしょうか?」と聞いてみたら「はっ!」とした顔してコーヒーマシンに突進していった。
とっくに落ちてた。忘れてただけだった。
「申し訳ございません、すぐにお入れします」
「えっ、淹れ直すってこと?もういいよそれで」と思ったら、タンブラーに入れるって事だったらしく、近くのコンビニで働いている、日本語を流暢に話すベトナムから来た留学生を改めて尊敬した。
そうしてカウンターの席に座っている私の半分以下の姿勢から、タンブラーを差し上げてきた。その姿勢、いらないから。
いつからそれが謝罪の姿勢になったんだ。
プロポーズしてるみたいじゃん。
膝、汚れるからやめて。
おまけに私、謝られてるのに、側から見たらネロ並みの暴君。
明日は、日曜日。
明日もいいお天気だったらいいな。
そろそろカワセミッチェルにも新年のご挨拶に行きたいしなあ。
ってことで、楽しい日曜日をお過ごしください。