未来のために
不安なんて無かった
つい最近まで、自分の将来に不安なんて無かった。
誰かがなんとかしてくれるだろうと思っていた。
友人知人は少ないものの、いつも家族と一緒だった。
誰かしらが近くに居たから、何も考えなくてよかった。
4年ほど前になるだろうか。
胆のうに石がゴロゴロ詰まってしまい、胆のう摘出を勧められた。
全身麻酔での手術になることや、手術前に色々な検査があることなど…
たくさんの不安の中、時間は過ぎていく。
手術が無事に終わり、無事に目が覚めた。
万が一目が覚めなかったらどうしようと思って、銀行口座やら自分が入っている保険やらの一覧を作っておいたが、ちゃんと目が覚めた。
腹腔鏡手術だったのであっという間に退院できた。
(私は開腹手術も経験しているので、それに比べると本当にあっという間)
術後も何事もなく過ごしていた。
でも、やはり今までのように何も考えない自分ではなくなった。
そこはかとない不安
母は、とても心配症。
物事を悪い方向に考えるのが得意。
そのおかげで最悪の事態になっても冷静に対処できるのでは、と思う。
そのぶん父は、全く何も考えていない。(ように見える)
母がすべて想定して準備してくれるので、自分では何も考えなくてもいつの間にかうまくいっている。
私もそんな感じだった。
母が先回りして全部準備してくれる生活。
だから全く不安じゃなかったのか…
もし、母が他界したとしても今度は夫や息子が先回りして準備してくれると思っていたのだと思う。
今回、病気と向き合ったことと、家族や周りの人が亡くなっていくのを見る機会が増えたことで、少しは「自分で何とかする気持ち」がやっと芽生えた。
未来を心地よく迎えるために
そんな「そこはかとない不安」の中、とりあえず今の私が未来のためにできること。
それは、母のようにたくさんの悪い未来を想定することではなく。
父のように、何も考えないことでもなく…
私が考えたのは、断捨離だった。
とりあえず自分の持ち物を減らそう。そう思った。
昔、ハマっていたアイドルやバンドのグッズを処分し、昔好きだったもので今は好きではないものを思い切って捨てる。
洋服も、今のサイズのもの以外は捨てる。
もちろん、リサイクルやリユースできるものはする。
飽きやすいがコレクターなので、謎にコレクションが多々ある。
今、自分がときめかない物は思い切って捨ててしまう。
なかなか思うように進まないけど…自分のペースで少しずつ進めている。