海外留学の前に歯医者、話はそれからだ
海外留学を考えている人に何かアドバイスをするなら、私は「とりあえず歯医者に行ってから出発しよう」と言いたいです。一般的な海外旅行保険の治療・救援費には歯科治療が含まれていません。つまり、虫歯になったら実費になります。国によってばらつきがありますが、総じて日本の歯科治療費は安いそうです。
私は基本、歯医者には「虫歯になったら行く」程度。ゆえに1年間のフランス交換留学前も、まったく歯を心配することなく日本を発ちました。8月に日本を発ち、月日が流れてクリスマス。まさにその朝に歯を磨いたら「ガリっ」。前歯が虫歯になり、大きく欠けてしまいました。
帰国まではあと半年以上。それまでは痛みもなかったのに、何をしていても痛いんです。しばらくは痛み止めを飲んでごまかし、「この痛み止めが切れたら、諦めて歯医者に行こう」と考え、歯医者の予約だけはしました。しかし、ラスト1錠で痛みがひいてくれました。予約はキャンセル。
パッと見でも分かるほどの残念な前歯でしたが、やっぱりどうも、海外で歯医者に行く勇気が湧きません。お金ももちろんそうですが、慣れ親しんでいない言葉で専門用語を話され、慣れ親しんでいない環境で口の中を治療してもらうというのは恐怖でした。
笑うときは口元をニコッとだけ。その他の歯はなんとしても死守すべく、歯磨きは丁寧に。だましだましでその後もやり過ごし、7月に帰国。即行、歯医者に行きました。お医者さんも開口一番「あ~これはひどいですね」。神経を抜き、セラミックの歯へ。もちろん1回の診療では治療しきれないので、最終的に2カ月近くかかったと思います。
フランスにいる間、私は3~5kg程度太ってしまいました。そして歯欠け。「フランスでどんな素敵な日々を過ごしていたんだろう」と期待して再会してくれた友人には、申し訳ないという気持ちでいっぱいになりました。
悪いことは言わない。歯医者に行こう。
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