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能登半島を牛もビックリするような牛歩をした日

能登半島地震に対してできることはなんだろうと思いつつ、個人による現地での支援が救助・救援の妨げになっているという情報発信を見ながら、今は義援金が精一杯なのかなと考えていました。

ちょうど10年前、能登半島すずウルトラマラソンに出走しました。友だちと一緒にと思っていたものの、予定が合わなかったので一人で参戦。冷たい雨も降っており、何度も心が折れそうになりました。でも地元の方々が沿道に座り込んでずっと応援してくださったり、私設エイドも用意してくださったりと背中を押してくれました。80km地点にはラケット道路という最大の難所があるんですが、坂道を登った先でいただいたオロナミンCが本当においしかったです。

終盤で一気に電池切れとなり、最後はお兄さんに励まされながら一緒にゴールとなりました。もう足が動きません。牛もビックリするような牛歩で帰ろうとしたところ、補助員をされていたおじさまが心配してくださり、車で宿まで連れていってあげるよと声をかけてくださいました。まだレース中だし、大丈夫ですよとお伝えしたものの、心配だからと。実際、立つのもやっとだったので一人では帰れなかったと思います。宿の方も帰りを待ってくださっていました。翌日も足を引きずりながら能登空港にたどり着いたところ、明らかに昨日出走したであろうおばさまがスタスタ歩かれていて、嘘でしょって思ったものです。

当時は第2回大会でしたが、第8回大会の2019年で大会は終了したようです。その宿からは毎年、定例文ではありましたが年賀状をいただいていました。ただ、私からお返しはしておらずで、住所が変わった今年は届きませんでした。

まだしばらくは難しいのかと思いますが、観光客の受け入れが可能になった時には、富山の友人に会いに行きつつ、能登半島にも足を延ばそうと思っています。

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