ハロプロという箱が好きな私。

 ”箱推し”とは、グループ全体を応援する行為を指しますが、私は愛生ちゃん推しであると同時に、ハロープロジェクト、そしてアップフロントという箱を推しているという感覚があります。

笠原桃奈ちゃんの躍進と山﨑夢羽ちゃんの挑戦。

 2024年のハロプロ関連の大きなニュースの一つが、笠原桃奈ちゃんのME:Iとしての再デビューです。2021年6月のアンジュルムを卒業し、2年を経てオーディション番組に挑戦する姿が公になると、ハロヲタが一斉に応援し出した様子は記憶に新しいです。そして、無事に再デビューを果たし、再び第一線で活躍する姿を、イチハロヲタとして嬉しく思っています。
 そして、この6月にBEYOOOONDSを卒業した山﨑夢羽ちゃんが、新たなオーディションに参加することが先日発表され話題となっています。さらに、同じく6月につばきファクトリーを卒業した新沼希空ちゃんが、自身の誕生日にインフルエンサーとして活動することを発表し、ハロプロ卒業後、事務所を離れて新たな場所でチャレンジするメンバーが増えてきています。

退社後の活動を制限しないアップフロント。

 芸能界では、退社後一定期間は芸能活動が出来ないなどの制限を加える事務所もあるようですが、彼女たちの活動の活動を見る限り、アップフロントは違うようです。ゆはは卒業後、4ヶ月で新たなオーディションにチャレンジしていますし、きそちゃんは現役時代のインスタアカウントをそのまま使用し活動を行なうようです。また、モーニング娘。のOGで、現在はインフルエンサーとして活動している尾形春水ちゃんが、先日、12期イベントを見学しメンバーのブログに12期4人でも写真が公開され話題となりました。このよに、卒業後、事務所を離れて活動するメンバーも温かく見守る姿勢がアップフロントにはあります。

外での活躍を受けて巻き起こる賛否

 このように外部で活躍するメンバーが増えるに従い、一部では現役時代に十分な活躍の場を与えることが出来ないから外部へ人材が流出するのではないか?という批判の声が上がっています。確かに、かっさーはME:Iとして特にデビュー前後は、毎日のようにテレビや雑誌に登場し、アンジュルム時代以上の一般知名度を得たと言えます。また、テレビ局の関わるオーディションに参加しているゆはも、今後、かっさーと同様に一般への知名度が高まっていくことが予想されます。
 ハロヲタから見て、アップフロントは良く言えば”身の丈”、悪く言えば”現状維持”方針で物足りなさを感じることもあります。メディアへの過度な露出を控えたり、大規模アリーナやドームでの公演よりも、全国各地でのホール公演を優先しており、一般受け、話題作りという観点では物足りなさも否めません。

身の丈にハロプロの良さがある。

 しかし、歴史を振り返るとハロプロの起源となるモーニング娘。は、大衆の圧倒的な支持によって躍進を果たしました。テレビでの公開オーディションに、デビューをかけたCD手売りチャレンジ、新メンバーを加入させてメンバー同士の競争を放送する手法は、まさに劇場型と言え、今のアップフロントとは違うと言えます。しかし、熱狂はいつかは収まるもので、モーニング娘。を産んだ番組であるASAYANの終了、人気メンバーの卒業やハローマゲドンと呼ばれる改革、さらにAKB48の台頭などによって、グループの人気は低下していきます。しかし、そんな時代を支えたのは熱狂が過ぎ去ってなお応援を続けてきたハロヲタ達であり、そしてそんなハロヲタを満足させ続けてきたメンバー達のパフォーマンスでした。
 日本中を巻き込んだ熱狂を経た経験があるからこそ、アップフロントは大衆受けの危険性と、かつ最も大切にすべき一定数の顧客=強固なハロヲタの存在を認識しており、新規ファンの獲得よりもリピーターの定着に力を入れていると言えるでしょう。

そんなアップフロントが好きな私。

 私自身、サッカークラブの運営という形で興行に関わっていた経験から、大衆に消費されることのリスクを感じており、アップフロントの方針には賛成です。もちろん、私が応援するモーニング娘。や愛生ちゃんが世の中に知られていくことには、嬉しさもありますが、消費されてメンバーもヲタクも疲れ果て、世間から忘れられる危険があのなら、今の活動を続けてくれる方が私にとっては幸せですし、メンバーにとってもヲタクにとってもベターな方法であると思います。
 応援の形と思いは人それぞれ、またメンバーの志も一人一人違うため、より大きなステージを目指してハロープロジェクトから巣立つメンバーは今後も出てくることでしょし、アップフロントの方針が物足りず、離れるヲタクも出てくることでしょう。
 しかし、私はそんなアップフロンが好きであり、継続的に活動し続けてくれる限り、ハロープロジェクトを応援していきます。

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