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創作者の独り言

創作活動には、感情の揺れや自己疑念がつきものだ。それは、まるで波のようだと感じることがある。穏やかに見える日もあれば、嵐のように荒れる日もある。その中で、私はいつもこう自分に言い聞かせる。

「誰もわかってくれない。でも、それなら自分でわかってあげよう。この人生は、自分にしか生きられないのだから。それは、自分にしかできない、他の誰もやろうとしない特別なチャレンジなのだから」と。

私が絵を描き始めたのは、ある人との出会いがきっかけだった。その人のアートは、当時の私にとって輝いて見えた。しかし、今になってその人のアートに魅力を感じなくなっている自分に気づいた。それを認めるのは最初、少し怖かった。

でも、今では違う。私は、その気持ちを正直に認められる自分を誇りに思う。それは、私自身の感性が育ち始めた証だからだ。考えてみれば、絵を描き始めるきっかけをくれた人への感謝の気持ちと、その人のアートに魅力を感じないということは、決して矛盾しない。それはむしろ自然な成長の流れなのだ。

アートは本来、とても主観的なものだ。ある人が素晴らしいと感じる作品が、別の人には何も響かないこともある。それは当たり前のことで、むしろ自然なことだ。その人のアートを無理に好きになろうとする必要はない。ただ、確かなのは、その人との出会いがなければ、今の私の創作活動は始まっていなかったということ。その事実には、心から感謝している。

創作とは、絶えず自分と向き合い、自分を更新していくプロセスだと思う。以前は理解できなかったものが、突然心に響く日がある。反対に、昔大切にしていたものが、ふとした瞬間に遠ざかっていくこともある。どちらも悪いことではない。それは、私が変化し続けているということなのだから。


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