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得意なことがないけれど、うまく生きているのかも?
友人の得意なことは、問題解決が速いことと、仕事の段取りが神がかっていることだそうです。予測がよく当たるので、まるで未来が見えているかのようなんだとか。頼もしい限りですが、世の中には得意なことが何もない人もいます。はい、私のことです。ただ、興味のあるものにフラフラと引き寄せられながら生きています。
そんな私は、興味のある方向へ一直線。よく「行動が早いね」と言われるのは、そのせいだと思います。どんなに苦手でも、好きなことならやってしまう。そして、気づけば「最初から得意だったんじゃない?」と勘違いされることも。でも、本人としては「いやいや、めちゃくちゃ苦労したから!」と言いたいのです。
これまでいろんなことに手を出してきましたが、「これは得意かも?」と思えたことは一度もありません。むしろ、「どう考えても向いてないよね?」ということばかりやってきた気がします。ひとり旅もそのひとつ。才能ゼロの分野に、なぜか果敢に飛び込んでしまうのです。
ただ、好きとはいえ、不得意なことばかりやっていると、試行錯誤の末に自分なりのやり方を見つけます。そうして、ちょっとずつ楽になっていくのです。
そうやって続けていると、気づけば人から「すごい!」と言われることも。……ほんの少しくらいはあります。とはいえ、未だに「得意だ!」と胸を張れるものは見当たりません。ただ、ありがたいことに、試行錯誤を続けていると、自分のできること・できないことがはっきりしてくるのです。
大事なのは動機です。「できないことに挑戦している」のではなく、「やりたいからやっている」。努力はしていますが、その内側にある理由が違うだけで、気持ちはまったく別物。外から見れば「すごい努力家」に見えるかもしれませんが、本人としては「楽しいからやってるだけなんだけどな」と思っていたりします。
友人は趣味とはいえ、本格的にバドミントンを楽しんでいます。そして、その中で「勝てない相手に勝つ。それよりまず、自分の中の何かに勝つ」みたいな深い境地に至っています。その感覚、私にもなんとなく、ちょっとだけわかる気がします。
今日も私は、一見すると些細なことでも、自分にとっては壮大なチャレンジを楽しんでいます。たとえ誰にも気づかれなくても!