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パーフェクトよりありのままでいてほしい
夏場は自然と早起きになるんです。
今年はほぼ毎朝歩いています。
そうすると日の出前の空の様子に言葉を失うことがあります。
毎日違う。
昨日見たあのピンク色に染まった空は、今日はない。
ある日はぼんやりオレンジ色。
そんな空の状態を観察する癖がついて、欲が出てしまうんです。
もっと見たい、できれば撮影しておきたい。
でも、今日は撮れなかったからまた明日、とはいきません。
本当は、数年前に遭遇した、とてつもなく大きな虹をもう一度と期待しているのです。
でも、二度と見られないんでしょうね。
それが、自然のあり方。
私たちも!
同じ自分はいない、刻々と変化している。
その変化はどんなものなのか?
ただ歳をとって、老化していくだけ?
それとも、静かに成長している?
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理想の自分を生きるより、実際の自分で生きている方がいい。
成長するし、何より毎日がおもしろいって思う。
理想って幻だよね、ここにない未来? 空想?
本物(実際の自分)は今ここにすでにある。
幻を求めて生きてるなんて馬鹿げてるなぁ。
だから楽しめないんだよ。
好きなことをやろうとしても、今の自分では無理とか、まだだめとか。
若い頃、憧れていた年上の女性がそんな状態だった。
すでにいろんなことができて、たくさん持っているのに、今すぐ始められるのに、どうして? やらないの? こんなふうに思ってた。
でも、自分も似たような大人になった。
それもOK。
おかげで楽しまない人生がどんなものか、よーくわかったから。
今は苦しい時、自ら苦しんでみるんです。
苦しみから逃げる方が苦しいってわかったから。
苦しみの中で楽しむことを学んでみるんです。
成長する時って、苦しいものだから。
実際の、不完全な自分が好きだ。
臆病で、内心ドキドキしてる自分でいい。
常に初心者気分でもいい。
何も上手にできないし、馬鹿っぽいだろうけど、それでいいよ。
私には「自分の好きに遠慮しない」才能がある。
自分の魅力を知っていることは大事なことだよ。
それだけで、充分に生きて行ける。
やりたいことは、ひたすら練習。
それと、想像力の魔法の杖を使えばいい。
あとは、自然の力にお任せします。