京都に行ったら漢字ミュージアムに行こう!③〜漢字が学校からなくなるチャンスは二度あった!?
「なんでこんなに漢字の勉強しないといけないの????」と思ったことはないでしょうか?
なんとなんと、念願の漢字ミュージアムで学んだのは、これまでの歴史の中でなんと、漢字が日本の学校から消えていた可能性が二度もあったということなのです!!
一回目は日本に学校制度が始まる時
明治時代に入り、「日本」として一つの国としてまとまっていこう!と日本に暮らす全員が学校に行くことになったとき、日本語をどうしようか?という議論が起きたとのこと。
その時に、なんと、ヨーロッパなどからの知識を学ぶには、「漢字は足手まといだから、漢字教育は廃止するべき、削減すべきだ」といったことが議論されていたとのことです!!
「漢字は足手まとい」
海外で漢字を学んでいる子どもたちのことを考えると、このあたりの議論はとても興味深く感じます。
少し検索してみると、以下のサイトに少し紹介されていたので共有させていただきます!
https://ddnavi.com/news/325967/a/
まだ学校制度が整っていなかったころ、たとえば、前島密さんは「漢字のような複雑極まりない文字を覚えているから教育が普及しない」と主張いたとのこと。
一万円の福沢諭吉さんも「難しい漢字を使わないようにすれば、2千か3千の漢字があれば十分だろう」と提案してくださったとのこと。
そのほか、ローマ字派、仮名だけ派、外国語公用語派などいろんな議論が起きたようです。その根拠は何だったのか、興味深いです。
こちらの記事も詳しいです
二回目は戦争に負けたとき
漢字ミュージアムのパネルにはこう書かれていました
そこで日本は、1948年に15歳から64歳までの日本人16,820名を対象に読み書き能力も調査したところ、漢字のせいで識字率が低くなっているということは結論づけることはできない、とのことで漢字廃止・ローマ字化はなくなったようです。
こちらがその当時の調査報告書の中表紙。インターネットで当時の本に簡単にアクセスできることにも驚きます。
まとめ:危機を乗り越え存続し続ける漢字
二度の危機を乗り越えても続けることが選択された漢字たち。
漢字を学ぶことは、私たちが思っている以上に色んな可能性を開いてくれるからではないかと、漢字ミュージアムは語ってくれているようでした。
漢字ミュージアムは阪急河原町駅から徒歩8分。
駅を降りてからの道もワクワクします。
南座を超え
舞妓さんや芸者さんと出会えるかもしれない花見小路で寄り道しても風情あふれていて面白い。
途中たくさんのお土産屋さんやお団子屋さん、かき氷やさんとあり、
とっても楽しいです。
京都に行かれた際は是非、漢字ミュージアムに!