江夏豊の歴史的偉業“オールスター9連続奪三振記録”に関連した、あまり知られていない事実・時系列とは?
1971年(昭和46年)7月17日に江夏豊(当時、阪神)がなし遂げた、オールスターゲームにおける9連続奪三振記録。
周知のように、あとにも先にも彼一人しか達成していない奇跡的偉業。なのだが、よくよく調べてみると、加えてさらに奇跡的だったことがわかる。
あの日(正確には16日から18日まで3日間)、試合がおこなわれた西宮球場から西に80キロほどに位置する相生市周辺は猛烈な大雨に見舞われていたという。それなりに離れた距離ではあるが、仮に雨雲が西宮市まで押し寄せていたら……(実際、翌日の日曜日開催予定の名古屋の試合は雨で順延)。あの大記録は生まれていなかったかもしれない。
一方、東に約410キロ離れた東京・後楽園球場では、人気ハードロック・バンド「グランド・ファンク・レイルロード」が土砂降りの雨の中で盛況熱狂のライブをおこなっていた。
この年、オールスターゲーム第3戦がおこなわれたのが後楽園球場。仮にオールスターゲームとグランドファンクの後楽園の日程が逆だったり、ズレていたら(グランドファンクは翌日が大阪球場公演。名古屋は雨だったが、大阪は晴れた模様)、2つの伝説は生まれていなかった。
江夏は雨が降らなかったので伝説を作ることができ、グランドファンクは雨が降ったおかげで伝説を作ることとなった。
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