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グラドルの作品のタイトルにおける、名前にまつわるダジャレ、もじりの類い。依然廃れることのないその風潮、流れについて今一度考えてみる・その2

芸能ライター・織田祐二 前回の続きです。で、「ユー」絡みのタイトルで1人忘れていた
芸能評論家&編集・三橋りの(『週刊大衆』など) (資料を見ながら)誰でしたっけ?
織田 山本ゆうさん。2ndから5作品続けてそれ絡みのタイトル
三橋 なるほど。「ゆう」に「YOU」に「You」に「U」。「ゆう惑」はシリーズ的なタイトルですね

織田 以降のタイトルは「ユー」絡みじゃなくなるんだけど
三橋 キャッチーとはいえ、やはり5作も続くと……
織田 うむ。内木志(ないきこころ)さんのこのタイトルは、名前が読みにくいゆえの配慮ですね

三橋 元NMB48の方ですね。『こころのこころ』(らんくう)。確か、以前リリースした写真集のいくつかも「こころ」絡みでした
織田 そのようですね

三橋 紺野栞さんの新作のタイトルが『シオリンク』(エスデジタル)。以前、『しおりずむ』(エアーコントロール)というのもありました
織田 ヒロミックスみたいな感じのタイトル付けですね
三橋 『シオリザーブ』とか『シオリーガル』とか、いくらでもできそう

織田 ところで……
三橋 えーと、前回言っていた「また違ったパターン」の件ですよね
織田 うん、ざっと以下のようなパターンで

三橋 なるほど。名前の一字を入れて漢字2文字のタイトル。メーカーは『清艶』がエスデジタル、『花影』がイーネットフロンティア、『僥倖』がラインコミュニケーションズ、『鹿恋』がスパイスビジュアル。最近の流行りってことですか(笑)
織田 文学的な印象ですよね
三橋 『鹿恋』って、元来は確か「かこい」という読み方で「遊女」の位を表す言葉だったような(苦笑)
織田 メーカー側がどういう意味合いを込めてつけたかは定かじゃない(苦笑)
三橋 このあたりは、以前指摘していた、ある種の大喜利的な一面も?
織田 うん。自分の指摘というか、メーカー側の人間自らそれっぽい言い方をしていた
三橋 他社や過去作とは違う、ありきたりのタイトルじゃなしにってことですよね
織田 グラドル本人や事務所側の意見や意向ももちろんあるはずなんだけど。頭に閃いたタイトルで「これはイケる!」と、メーカー側が独断で決めるケースは多々あるとは思う
三橋 そんな中で白眉のタイトルは?
織田 白浜さちさんの『白肌もち』(竹書房)

三橋 完全に名前大喜利!
織田 それがamazonランキングでしっかり1位になるんだから痛快(笑)

三橋 メーカー側の「してやったり」の顔が浮かぶような
織田 白浜さん自身で考案していたらもっと痛快ですがね
三橋 ハハハ。新作の『僥倖』といい、彼女のDVDのタイトルには今後も注目ですね


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