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グラドルインタビュー・アーカイブ/奈月セナさん 第2回(2020年9月取材)


●古い映画ですが、『時をかける少女』という映画に印象深いシーンがあって。主役の女の子が部活で弓を引こうと的に集中するんですけど、それができなくて「失礼します」って帰っちゃうという。顧問の先生が「おいおい、どうしたんだ」って……。
 ああ、ああ、わかりますね。そういうのはありますね(笑)。
●そういうものなんですね。えーと、水泳もやられていたそうですが、そちらはさっきの続かなかった分類ですかね(笑)。
 水泳はちっちゃい頃なんですけど、いや、自信はけっこうあって(笑)。
●活発な子時代ですね。
 そんな感じですね。水泳はおばあちゃんがめちゃくちゃ行ってたんですね。それで一緒についていって。何キロでも泳げる子でしたね(笑)。
●何キロでも?
 全然疲れないんです。ずーーーっと泳げるみたいな。
●そのあたりの体力はいまも繋がってます?
 肩幅に繋がってますね(笑)。けっこう広くて(笑)。
●いわゆる、水泳体型という(苦笑)。
 しっかり肩幅ある! っていう(笑)。たぶん、それは水泳のおかげ……、いや、おかげというか、水泳のせい! ですね(笑)。
●いや、奈月さんのグラビアのファンからすると“おかげ”じゃないかと(笑)。
 ハハハ。そうですかね。
●話を伺っていると、いろんな体験したことが無駄になっていないという。当たり前ですが、いまにいい感じで繋がっているという印象ありますね。
 ああ、繋がってますね。うんうん。
●高校に入ってからは部活に大忙しという感じですが、肝心の芸能界への憧れのほうは?(笑)。
 実は、中学生の頃から応募したり、オーディションをちょこちょこ受けるようにはなっていたんですね。
●あ、そうなんですね。
 ネットで見つけて。中学3年生ぐらいですかね。
●弓道に夢中になり始めたのと並行して……。
 で、初めて受けたオーディションで染谷有香さんと一緒になって。あの方もデビューする前だったんですけど……。
●あ、そういう邂逅が……。
 で、そのオーディションで染谷さんが勝って、先に芸能人になられたんですけど。そういうキッカケもあって。
●自分としても負けられないという?
 ああ、ワタシもって……。この道もいいかな? って思ったのと、悔しいっていうのをそこで初めて知った感じですかね。
●やっぱり悔しかったと。
 こんなに一瞬で差が開くんだーって。悔しさはありましたね。
●なるほど。奈月さんにとって中3の時期は相当大きいですよね。一方で弓道をやり始めて、一方で芸能関係にも興味を持ち始めたという。
 そうですね。(編集者が染谷さんのプロフィールから当時のオーディションがフジテレビの番組であることを見つけて)あ、そうですそうです。フジテレビでしたね。そのオーディションは、お芝居を見るって審査だったんですけど、そのときも染谷さんと一緒でしたね。
●ちなみに印象などは?
 すごくおっきい方ですよね。
●ああ、その当時から目立ってたというか。
 めちゃくちゃ大きいのでビックリしました。ワタシはその頃はそこまで伸びてはいなかったので。
●いろいろ出会いもありますよね。のちのミスインターナショナルでは山形さん(現・TBSアナウンサーの山形純菜)と一緒で。
 ああ、そうですね。山形さんも一緒でした。
●悔しさという話も出ましたが、その後、オーディションはいろいろ受けるように?
 ちょこちょこという感じですかね。大きいのはそのフジテレビのものだけだったんですけど。あと、雑誌のオーディションとか。親に内緒でコソコソと……(苦笑)。
●ああ、ああ。親の希望は公務員ですからね。
 そうそう(笑)。
●シツコイですが、熊田さんも最初は親に内緒で履歴書送っていたはずで(笑)。
 あ、そうなんですね。当時は親にバレないよう、お兄ちゃんに送ってもらったりしてましたね(笑)。
●お兄ちゃんを味方につけて(笑)。
 そうなんです(苦笑)。
●いや、とても微笑ましい話(笑)。弓道がそうでしたが、芸能界への憧れのキッカケもオタク系の趣味からの流れ?
 たまたまサイトを見たんですよね。フジテレビのサイトを見ていて……っていうことだったと思うんですけど。
●わりと軽い気持ちで?(笑)。
 “行ってみるか?”みたいな感じだったんですかねえ(笑)。
●結果的に悔しさが生まれて、いろいろと受けてみるように……。
 そうですね。悔しさ、ですね(苦笑)。絶対やりたいなあっていう気持ちと。
●そのあたり、負けず嫌いの性格は昔からあるんですか。
 なんか、あるんでしょうねえ(苦笑)。うんうんうん……(照笑)。ケンカしてる子だったんで(笑)。
●ハハハ! そっちに繋がる(笑)。やっぱりケンカも相当強かったという(笑)。
 ハハハ。そういうことで(笑)。
●にしても、高校生時代はやることがありすぎて大忙しだったんじゃないですか。
 忙しかったです。バイトも超してましたから(笑)。
●ああ、バイトも。そのあたり、過去のインタビューでもちょこちょこ語られていますが(苦笑)。
 オーディションとか、東京に行くまでのお金を集めるっていう(苦笑)。
●親はとりあえず頼りにはできないですからね(笑)。ラーメン屋っていうのはYouTubeの番組で語られていましたが、ほかにも?
 ラーメン屋とイタリアンと、あとは正月のおせちの仕分け。ハハハ。
●当時のことが頭に蘇りつつ(笑)。北海道や静岡で過ごしたので自分はわかりますが、時給はなかなか厳しいですよね。
    田舎だとけっこうね、時給1000円って高いほうなんですよ。田舎だと(笑)。
●わかりますねえ。本当に寝る間も惜しんで働いた感じですかね。
 ホント、そんな感じ。
●東京行くときは夜行バスで?
 夜行バスでしたね(笑)。4千円ぐらい、往復1万円以内で行けるので。
●具体的な数字が(笑)。
 お得だったので。それで通ってましたねえ。
●スケジュールが詰まってるときは週1とかも?
 もありましたね。
●若いとはいえ、かなりハードですよねえ。
 かなりハード。で、そのうち事務所も探し始めるようになったんですね。
●体力もそうですし、バイタリティの凄さというか。心底“やりたい!”っていう気持ちが……。
 ねえ(笑)。地元でモデル活動みたいなのもしていたんですね。
●ああ、そうなんですよね。すいません、事前に奈月さんに関する予習はしてきたんですけど、いろいろトピックが多すぎて……(苦笑)。
 フリーペーパーで、けっこうモデルの仕事をやってて。
●それはもう定期的に?
 土日とかですね。
●ますますハードな毎日で(笑)。そうやってハードに人生こなしていく中で、高校卒業後の進路についてはどんなふうに考えてました?
 高2までは、まだ看護師の気持ちが強くて……。
●ああ、その時期までは親の希望どおりに(笑)。
 高3になってから“あ、芸能に行こう”って。一気にそこでパーンと意志が変わったというか。
●地元での専門学校とか大学の選択はなくなったと。
 なくなりましたね(苦笑)。
●それまでの意志を捨てたわけですね。
 捨てた(笑)。ハハハ。
●そのときの親御さんの反応というのは……。
 ああ、けっこうそのときは、「もう好きにやっていいよ」っていう感じに変わってて(笑)。
●元々、「やりたいことはやりなさい」という方針でありましたし、あと、やっぱり、それだけマメに動いてるとバレますよね(笑)。
 たぶん、なんかやってるんだろうなあというのはわかってたと思いますね(笑)。バイトもいろいろやってるし、東京もちょこちょこ行ってるみたいだしって。“芸能をやりたいんじゃない”っていうのは……。
●お兄ちゃんもわかってますし(笑)。
 高3ぐらいのときは「もう好きにやっていいよ」っていうのはありましたね(苦笑)。
●そこで気持ちは楽になった……。
 うん、そうですね。
●で、ミスインターナショナルに繋がっていくという。
 高校を卒業したあとですね。
●そのへんの流れは早いですよね。一気に動いていくというか。
 事務所の押しもちょうどあったんですよね。「出てみないか?」というのがあって。
●その頃のビジュアルはもういまのような? 身長とか。
    身長はそうですね。いまと変わらない、172センチあって。
●事務所に最初言われたときの気持ちはどうだったんですか。
 いやぁ~、ワタシなんかが出てもいいのかなっていう(苦笑)。そうも思ったんですけど、あっというまに話が進んでいって。いつのまにか最終まで行っていたという感じで(笑)。でも周りの子がけっこう、ものすごい経歴の子ばっかりなんですよ。ワタシが一番年下? だったのかな。
●東京に出てきて、早々にすごい展開になった感じですよね。
 いい経験させていただきましたね。
●あらためて振り返ると、冷静に語れるというか(笑)。
 ハハハ。
●東京に出てくる際は、事務所も決まっていたんですよね。
 そうですね。冬ぐらいにはもう。
●子供時代からそうですが、行動力の早さ、決断力の早さみたいなのも感じられますね。
 うーん、なんですかねえ(苦笑)。そう、不安になっちゃうタイプなんで、土台は作っておこうみたいな。なにもなく東京に行くよりは、ちゃんと決めた状態でそこに入っていくみたいな。
●そのあたりの読みは一貫して当たってきたということですかね。
 いやー、そんなでもないですよ。
●いろいろ考えさせられたり、落ち込むことも?
 いろいろありましたねえ。やっぱりこう……、モデルをめざして元々は始めた中で、全然モデルの仕事をもらえなかったりとか。オーディションも落ちる確率のほうがめちゃくちゃ高いし。“どうやったら、思うような仕事ができるんだろう”とか……。やっぱり、ほとんどバイトをしているような日々もあって。
●そういう時期も……。
 ありましたよ。東京に来てからの居酒屋のバイトとか。二度ともうやらないと思いました(笑)。
●動画に上がっているバイトに関するインタビューでもMCの方らに言われてましたが、奈月さんなら「ほかにもっといいバイト、なにかあったんじゃないか?」という話も(苦笑)。
 あえて、いばらの道を行ってしまうんですかねえ(笑)。体育会系気質というか。
●口うるさい先輩がいたりも?
 そうそう。それが逆によくって。汗水流しながら働いた~って感じが。当時はですけど(笑)。
●そのあたりも経験値として現在に繋がってると。
 たぶんきっと。ハハハ。汚い後始末はもうイヤですけど(苦笑)。
●そういうのは経験する必要はないですよね。なるほど、そういう模索する期間を経て、2018年のグラビア活動に繋がっていくという。
 東京に来て入った事務所の契約が終わったんですね。それを機に事務所をやめて、そこからグラビアに。自分の体型的にもグラビアが向いてると気づいて。
●そこからカメラマンの野川イサムさんとの出会いも……。
 出会いがあって、いろいろ聞かれたんですね。身長とか、サイズとか。
●野川氏いわく「ファッションモデルをやるには胸が大きすぎる」という(笑)。
 そうそう。そうなんです(笑)。
●グラビアに向き合うのにこれほどの有効打はないような?(笑)。
 モデルとして思うように仕事ができなかった中にあって、「そこを生かしてみよう」って言われたんですね。で、自分もそのときそう思って。
●期するものがあったわけですね。
 そうなんです。

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