日航123便墜落事故(事件)・第51回~日本も批准しているICAO(国際民間航空機関)に則って、ボイスレコーダーは開示されてしかるべきという話
123便墜落事故における、ボイスレコーダー非開示問題。
こんなふうに、さもわかったように書いてる人間がかなりいるわけだが、1972年に起きた日航機モスクワ墜落事故では、しっかり開示されている。
日本も批准しているICAO(国際民間航空機関)に則って。
「はいよ」とか「やっこらさ」といった緊張感に欠けた機長のやりとりが大きな批判を呼んだ事故(「やっこらさ」については、以下のようなことらしいが)。
確かにICAOの規定では「原則非公開」。ただ、あくまで「原則」であり、先の日航機と海保機の衝突事故に関する、運輸安全委員会の質疑応答でも「重要であると判断する場合には、早めに開示するというか、(中略)情報提供することになると思います」と語られている。
その規定、解釈は今に始まったことではない。当初から一貫しており、あくまで「原則」のうえに成り立っている。未曾有の大惨事の墜落事故である123便事故が「重要でない」わけがない。
123便のボイスレコーダーは、やはり全編公開されてしかるべき。自分はそう思う。