フワちゃんはなぜやす子さんを殺さなかったのか。そして、やす子さんはなぜフワちゃんを殺さなかったのか
フワちゃんの謝罪と活動休止宣言で収束に向かいつつある今回の一件。
ネットのコメントを見ると、依然、フワちゃんへのバッシングが凄まじい模様だが、当の本人のやす子さんが許したんだから、もういいだろうと思われる。「やす子さんは本心では許してないはず」みたいな気持ち悪い論調はもうたくさん。やす子さんの決断と発言に失礼だろう。
ただ、一方で、自分の中では、今回の一件のコトの重大さがいまいちよくわからないのも本音。以下の三浦マイルドさんと武井志門さんのラジオ内のやりとりにもあるが、仮にやす子さんが「お前こそ死ね!」みたいに返していたら、世間の反応はまたちょっと違っていたんじゃないか? という推測はよーくわかり、頷ける。
むろん、やす子さんが悪いわけではない。やす子さんはそういうことは言わない。絶対(余談ながら、やす子さんのかつての幻の漫才コンビの相方の若者が自分の身近にいる。やす子さんのブレイク時から、自分は彼女のやさしい人柄について聞いている)。山田花子さんや、ゆりやんさんらとは芸風も気質も違う。いや、山田さんもゆりやんさんも、SNSではそういう表現は慎むか。
確かに「死ね」という表現はよくない……のだが、浜ちゃんの「死ねばいいのに」で散々笑ってきた世代からすると、芸人同士の笑いの上での「死ね」は、許容範囲。当たり前だが、浜ちゃんのそれは本気ではない。今回の件も、仮に一般人に向けて放たれたものなら大問題だが、芸人同士のそれはエンタメであり、コトの重大性という意味で自分は割り引いて考える(「それってあなたの感想ですよね」でよい)。
生のやりとりじゃなく文章というのも、ニュアンスが伝わりづらくややこしくなる要因だったのは間違いない。
ともかく、かなりの大騒動に発展してしまったわけだが、フワちゃんは面と向かって直接謝罪し、やす子さんは許した。やす子さんの事務所も「当人同士の問題」と断じた。もう、我々が言うことはなにもない。
「子供たちへの影響はどうなる?」という声も聞こえてきそうだが、我が国の子供はそこまでバカでも浅はかでもないと信じたい。
ちなみに本稿の見出しは、前出の三浦さんと武井さんの動画での発言より拝借(武井さんが語る陰謀論は興味深い)。ぜひ、ベテラン芸人お二人の裁き、見解を聴いていただきたい。
彼女いわく「反省して、精進します」。そう言うなら、そういうことでいいだろう。
今後の推移に注目するだけ。
なお、今後、仮に復帰できたとしても、堀江貴文氏が指摘するように「またなにかやらかす」可能性は大いにあるとは思う(苦笑)。