2022年に向けて、グラドルイメージDVDのジャケ写の新たな流れが誕生? 妙に自分好みゆえ、気になったのでちょっと考察してみた。
最近売れているグラドルのイメージDVD3枚のジャケ写に似たテイストがあることに気づく。
藤乃あおいの『あおいの吐息』(イーネット・フロンティア)と星名美津紀の『Secret Love』(ラインコミュニケーションズ)と未梨一花の『無垢な彼女の育て方』(ギルド)。あえて、メーカー名も記したが、ひとつのメーカーの時流というわけではなく、シーンの時流といった気配が感じられる。
この3枚の画像を見て、「なんだ、バストアップ(顔から胸にかけての写真)のジャケ写なんて前からあるじゃないか」と断じるのは早計だ。たとえば、過去のそれに該当する名作(高セールス作)をいくつか挙げると――。
まあ、あることはある。ただし、めちゃめちゃあるというわけではない。そうして、昨今の売り上げランキング、および過去の年間ランキングなどを見ても、極めて少ないというのがまぎれもない実情。やはり制作サイドとしては、ウエストも見せたいし、尻も見せたいし、脚も見せたいし、股間も見せたいというのが心情。雑誌表紙ならともかく、単体勝負で(価格も高い)顔と胸のみというのは、やはり不安になるのだろう。
あらためて見てわかるとおり、バストアップのジャケ写で勝負できるのは巨乳・爆乳の子にほぼ限られるということ。ゆえに、必然、作品数が少なくなるのは道理といえる。
今年発売では、ちとせよしのの『たっぷりよしの』もあった。
ただ、先にも書いたように、冒頭の3枚は単なるバストアップのジャケ写ではないということ。これだけズラズラ並べて比較すると自明と思うが、問題の3枚は、あえて微妙に着衣しつつ、ボヨ~~~ン!!! と魅惑の巨乳を放出しているのだ。
加えて、3枚ともどこかダークな味わいがある。背景、および着衣の色合いの印象が大きいと思われるが、表情も要因としてしかり。星名はうっすらと微笑みを浮かべているものの、陰を含んでの意味深さも感じられ、ジャケ写のコンセプトにマッチしている。
そう、いずれのジャケ写にもコンセプチュアルなものが感じられる。どこか文学的なものを感じさせると言ってもいいし、こちらの想像を否応なしに引き立たせるような煽情感もある。バストアップのシンプルさが功を奏し、着衣、シチュエーションとのバランスの妙味が増幅。絵的に情報量も多分に含まれる形となり、淫靡ながらの知的さや高尚さも兼ね備えている……は、ちと穿ち過ぎか(笑)。
見出しに「妙に自分好み」などと書いてしまったが、現状3枚ともしっかり売れている様子を見ると、ファンからもしっかり共感や評価を得ているように思われる。これらジャケを見て、「なんかいい! なんか違う! 断固エロい!!」と思わず買い求めた者もけっこういるのではないか。
尻メインやデザインニップレス装着など、ジャケ写の時流がいくつも生まれている昨今だが、この「着衣&巨乳ボヨ~~~ン!!!&ダーク&コンセプチュアルなバストアップ」仕様がどこまでの潮流となりえるか、動向をウォッチしていきたい。
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