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グラドルインタビュー・アーカイブ/奈月セナさん 第1回(2020年9月取材)

●子供の頃って、どんな感じでしたか?
 岐阜県の田園の広がる場所で育ちまして、小さい頃は田んぼでオタマジャクシ取ったりとか、メダカを救ったりとか、ザリガニ釣ったりとか(笑)。
●外で元気いっぱい遊びまわる少女ですね。
 本当にそんな生活ばっかりしてました。岐阜は岐阜市のほうなんですけど、けっこうハシのほうで。岐阜市内だと200円でバスに乗れるんですけど、ワタシのとこはハシ過ぎて、500円以上かかってしまうという(苦笑)。
●確かにけっこうな田舎のような(笑)。えーと、地元は熊田曜子さんも育った場所で……。
 同じ小学校でした。熊田さんと、あと、綾野剛さんも。綾野剛さんは超近所で(笑)。
●田舎なんだけど、凄い地域ですね(笑)。
 なんかね、独特の方が多いんですよね。
●個性派揃いですよね。それは奈月さんも含めて……(苦笑)。
 あ、ワタシも?(笑)。うーん、個性派、ですかね(苦笑)。
●際立った個性の持ち主のような(笑)。いや、追々聞いていきますが……。
 ハハハ。そんな場所で育ちました。小学生の頃はわりと男の子とばかり遊んでる、みたいな性格だったので。もう男の子と交じって、公園で追いかけっこしてるような。ちょっとボーイッシュな子でした。見た目も含めて。
●女の子同士でおとなしく遊ぶということは?
 ママゴトするよりもセミを追いかけているほうが好きでしたね(笑)。
●いろんな生物の名前が出てきて、当時の光景が想像できます(笑)。
 フフフ。ホント、日に焼けて真っ黒でしたね。
●常に傷が絶えないような?
 傷してましたねえ。でも、全然平気(笑)。お兄ちゃんがいるので、一緒に遊ぶことも多かったんですね。
●その頃の将来の夢なんてのは?
 小学生の頃は……、田舎って公務員になるのが当たり前で。
●自分も北海道の田舎で育って、一時期、静岡にいたりもしたので、そういうのはよくわかります(苦笑)。
 あ、本当ですか(笑)。
●平成世代は特にそういう感じとも聞きますが。
 そうみたいで(笑)。ずっと親からも「将来は公務員になりなさい」と言われ続けて、育ってきて。
●ある種、呪文のように(笑)。
 生まれてからずっとでしたね。で、ワタシの中では看護師になることが当たり前だっていう。
●なにも疑問も抱かずに……。
 だから、インターンとか、そういう活動に小学校時代から参加したりもしてましたね。
●病院に行ったり?
 病院、行ってましたね。いろいろ見学したりもして。
●へえー。確か、熊田さんも岐阜時代は看護師の道を歩んでいたような……?
 ああ、そうなんですか。
●いろいろ迷っていた部分もあったようですが。なんか、熊田さんと共通項が多いような印象も(苦笑)。
 そう考えると、ねえ(笑)。
●お互い、5月生まれですしね。あとは、もちろん、プロポーションの抜群さも(笑)。
 ハハハ。ありがとうございます。
●じゃあ、当時、芸能界への憧れというのはまったくなく?
 そうですね。将来は東京に出る……なんてのはまったくなくて。芸能界に対しては……、ああ、小学校の頃、同級生の女の子がティーン雑誌? のオーディションを受けたりしてて、そういうのを見て、あ、いいなあ、華やかだなあというのはありましたね。憧れもありましたね。
●そういうのにフツーに憧れる年頃ですよね。
 でも、それよりも看護師にっていうのが(笑)。
●ハハハ。そこは頑なに(笑)。その頃、身長のほうは? 
 身長はそこまで伸びてなかったですね。背の順でいうと、後ろのほうではあったんですけど。中間からちょっと後ろ、おっきいぐらいで。
●見た目的にはそれほど目立つタイプではなくて?
 そうですね。見た目より、性格の活発さで目立つような(笑)。男の子とケンカしたり(苦笑)。
●ああ、そういう場面も(苦笑)。けっこう強かったり?
 うーん、そうかも(苦笑)。
●男の子も泣かすような?(笑)。
 そうですね(笑)。
●ああ、やっぱり……って、「やっぱり」っていうのもなんなんですけど(苦笑)。
 「やっぱり」って!!(笑)。
●すいません、ノリツッコミでごまかしてしまいましたが(苦笑)。
 いや、でもそんな感じで過ごして、生活してましたね。
●部活などもいろいろされていたんですよね。
 一番やっていたのが弓道。弓道を始めたのが中学3年生ぐらい。それまで小学生の頃は、ピアノとダンスと、あと、アイススケート……。あと、ピアノもちょっと。広く浅くなんですけど。
●そうやっていろいろやったというのはご自身の意思で?
 親が「やりたいものはやりなさい」っていう感じだったんです。仕事に関しては公務員だったんですけど(笑)。趣味とか稽古事に関しては「好きなことやってみなさい」って。それでやらせてもらっていたんですけど。
●アイススケートというのはオリンピックなどの影響もあって?
 そうですね。愛知のほうまで行って……。
●ああ、愛知は本場ですよね。なるほどー。
 いや、少しだけやってた感じなんですけど。1年ぐらいですかね。それで終わったのかなあ。
●ピアノは? 男の子たちと遊んで活発な一方で、繊細な一面もあったわけですね。
 ピアノはやってみたかったんですよねえ。
●どのくらいやられてて?
 1年ぐらい(苦笑)。アイススケートと同じくらい
●いろいろやってみたい多感な時期ですからね(笑)。
 そうですねえ。移り変わっていったんですね、あの頃は(笑)。中学3年になって弓道始めるんですけど、中学になると性格がだんだん落ち着いてきちゃって、男の子と遊ぶってこともなくなって。あまり接しないというか、一匹狼じゃないですけど、なんかよくいる“不思議な子”みたいな枠になりまして(苦笑)。
●だいぶん変わりましたね(笑)。
 そう、かなり!(笑)。やっぱ女の子って、小学校から中学校に上がる中で、こう、変化があるんですね。
●思春期に直面して……。
 そうなんです。活発な女の子から、なんか1人でいつもいるような子になって(笑)。
●お友達との関係などは?
 お友達はいました(笑)。幼なじみの子で、すごい仲のいい子がいたので。中学に入ってからは、ずっとその子と過ごしているというか。
●その子も元々活発だったんですか。
 そうですね。ワタシと一緒にだんだん落ち着いていって……。
●一緒の歩みを(笑)。
 そうですそうです。そんな感じでしたね。
●一緒にいて、お話はどんなことを?
 その頃、インターネットの普及がすごくって、動画の話とか。ニコニコ動画とか、全盛期だったんですよ。そういうのに一緒にハマっていって。あとはゲームとか。
●いわゆるオタク的なノリ?
 本当、そうですね(笑)。アニメも好きだったしマンガも好きだったし、オタクっぽい感じありましたね。
●パソコンも必須アイテムに?
 2人でやってましたね。
●一緒に新しい情報を交換しつつ。
 そうですね。そういう感じでしたね。文科系? ああ、やっぱりオタク系ですかね(笑)。
●率直に言うと(笑)。そんな中で、中3のときに弓道を始めるという。
 いろいろやった中で、唯一長く続いたものですね、弓道は。
●中3から始めたという経緯は?
 学校の部活になかったんですね。そういう教室に入ったんですけど……。
●学校とは別の場所で。
 やろうと思ったキッカケは、これがなんか意外にも少女マンガなんですけど(笑)。
●オタクの趣味を通じて……。
 そうなんです。『僕の初恋をキミに捧ぐ』っていう。大ヒットした少女マンガがありまして。
●ああ、ああ。
 弓道部内の恋愛があるんですけど、すごく憧れて。“あ、これは自分もやるしかない!”って(笑)。
●それは親友の方も一緒に?
 そこは関係なく別々で(笑)。
●作品から影響を受けるというのはフツーにあると思うんですけど、実際に自分もやってみるタイプですね。
 やってみる……、そう、なんでもやってみなきゃわからないみたいなところがあるんですね(笑)。
●確かにそれまでのアイススケートやピアノもそういうノリですよね。
 そこからですね。高校に入ってからも弓道部に入って。
●地元の大会にも出るようになって?
 ああ、大会はちょくちょく出ていましたね。東海大会とか。
●記録の面などは?
 やっぱり、上手い人は本当に上手いので(苦笑)。勝ちたい人に負けたりも……。
●高校になると、より実力の世界になっていきますからね。ちなみに弓道って、意外に筋肉がつくイメージもありまして。腕とか、背中とか……。
 右だけつくんですよ。(弓を引く格好で)右で引いて、こっちをこう押さえるから、つくんですけど。
●そういった筋肉はいまも残ってます?
 もう全然残ってないですね(苦笑)。
●ああ、そういうもので(苦笑)。やはり続けないと……?
 そうですね。あ、でもまた最近やり始めたんです。■■(東京都某所)のほうに教室があって、ちょこちょこ行き始めているんですけど。いや、でも本当に筋力って落ちちゃうんですよね。
●ほんの数年のブランクでも。
 当時はハードな練習でついていましたから。体幹運動とかもやりましたし。体幹を鍛えなきゃいけないので、毎週水曜日は体幹を鍛える日ということで2時間ぐらいみっちりと……。
●通常とは別メニューで。なるほど、そういうハードなトレーニングを完全にやめてしまうと、筋力の衰えはかなりありそうですね。
 そういうのをずっと続けていたんですよねえ。自分の中では一番長く続いたもので……。
●再び始められたわけですからね。弓道の魅力って、ズバリなんなんですかね。
 魅力、ですか。なんだろう。なんか、弓道って、不動心というか、心を動かさず、それ一点に集中するっていう。その心がいまも若干残ってます!(キッパリと)。
●ハハハ! それだけ長く続けてきたら確実に残ってますよね。
 そうですね。集中力っていう意味でね、すごく残ってる気がしますね。
●この仕事をするうえで、よい方向に繋がっているという。
 繋がっていますねえ。


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