グラドルインタビュー・アーカイブ/谷かえさん 第1回(2019年12月11日取材)

●“かえ”って名前、とても珍しいですよね。
　そうですね、あんまりいない……。本名なんですけど。
●のっけから自分事ではありますが、自分に極めて近しい身内も名前が“かえ”なんですよ。それで、勝手にシンパシー感じたり、いろいろ気になったり(笑)。本名は漢字とのことですが、やっぱり親御さんからすると深い思いや意味が込められていますよね。
　ハッキリ聞いたことはないんですけど、たぶんあると思います(笑)。
●いままで会った人で“かえ”っていました？
　一人だけいました。それ以外は会ったことないですね。
●やっぱりそうですよね。それでは順に聞いていくとして、まずはこの世界に入ったキッカケからお願いします。
　ああ、最初はちょっとグラビア？　のお仕事いいなあと思ってて。ちょっとギャルっぽい感じだったんですけど……(笑)。
●ギャルっぽいというか、先ほど以前の写真見せていただいたら、完全にそういうヴィジュアルでしたが(笑)。
　ハハハ。で、CYBERJAPAN DANCERSっているじゃないですか。ずっと高校生のときから好きで。で、その子たちがグラビアで『週プレ』さんとか出るようになって、そういうのを見るようになって、ああ、グラビアっていいなあって思ってたときに、お話があって。最初は「こういう感じでやりたい」って言ってたんですけど(笑)。
●もう完全ギャル路線で。
　そうなんです。金髪だったんで。ただ、「最初はちょっとやっぱ……」って事務所の方に言われて(笑)。
●確かにああいうグループならともかく、ソロでそういうヴィジュアルだと、かなりファン層は狭まってきそう(笑)。
　それで、まあ、いっかなーと思って。イメチェンとかも好きだったんで、一気に黒髪にして、始めたっていう感じです。
●それが2年ぐらい前？
　そうですね。19歳のときですね。
●元々ギャルに目覚めたのはいつぐらい？
　ギャルは……、どっからギャルかわからないんですけど(笑)。
●ハハハ。人によって基準が違うと(笑)。
　高校生のときは、校則で髪も染められないし、そこまでギャル度は高くないかなあって感じなんで。18ぐらいから染められてっていう感じですね。
●高校時代は真面目に黒髪だったんですね。
　ちゃんと……。あ、でも(笑)、入学式前にちょっと染めて。学校に地毛届けを出すんですけど……。
●地毛届け!?  なんか、初めて聞くワードですが(笑)。
　あったんですよー。元々茶色い子とかいるじゃないですか。それで、最初から染めて、「これがワタシの地毛です。茶色い子です」って(笑)。そういうのはしてましたね。
●バレないぐらいに(笑)。
　でも、やっぱり夏休みとかしっかり染めちゃって、変な色になってバレましたね(笑)。
●「休み前と色が違うじゃないか」と(笑)。
　そうなんです。
●周りのお友達もそんなノリですか？
　そうですね。周りもそういう感じで……。
●上の世代とか、育ってきた街の環境っていう影響もあると思いますが。
　■■(都内某所)なんですけど、確かにほかの地区に比べて、ちょっとギャル度高めかもしれないです。確かに(笑)。みんな一回は濃いメイクすると思いますし。
●遊びに行くのは渋谷とか？
　買い物とかは。でも未成年なんで、飲みに行ったりできないし、あんまり遊べないじゃないですか(笑)。しかも地元からけっこう遠いから、1時間かけて行くのがアレだったんで。近場だと上野とかによく行ってましたね。
●谷さんの地元の駅のそばの踏切って、開かずの踏切で有名ですよね(笑)。
　あ、そうですそうです(笑)。事故とかも多いみたいで……。いま、工事してて、線路を無くすっていう……。
●高架の工事ですね。
　まだ、何年かかかるみたいですけど(笑)。
●やっぱり、地元愛っていうのは大きいですか。
　そうですね、やっぱいま一人暮らししてて、都心のほうにいるんですけど。(声のトーンが変わって)ああ、静かな地元っていいなあ～っていう(笑)。
●すごい実感こもってますが(笑)。
　帰りたいなあっていう(笑)。すごい、よく思います。
●仕事が優先であまり帰れず？
　月1では帰ってます。食べ物とかももらえるので(笑)。
●ああ、帰るにはちょうどいい距離というか。北海道とか九州とかじゃないんで。
　そうそうそう(笑)。
●実際お仕事始めて、変わったことなどは？　髪の色などもありますが。
　いまは髪は染めようとは思ってないです。やっぱりブリーチとかして、すごい傷んでたし。やっともう茶色い部分が無くなってきたかなっていう。
●いまは完全に地毛で？
　そうですね。ホント、毛先のちょっと以外は。そうすると、ワタシ、クセっ毛なんですけど、ストレートパーマとか矯正とかもかけれないんですよ。ブリーチしてる髪って。だから、いつもなんか怒られるし(笑)。「髪ボサボサー」って。
●アイドルにとって髪は特に大事なパーツですから。
　ハハハ。で、いまは、憧れる人が黒髪ロングな人が多くて。紅蘭ちゃん……、草刈紅蘭ちゃんとか好きで。あとは好きなモデルさんとかも黒髪ロングだったりして、“ああ、黒髪ロングっていいなあ”って思って、それめざしてます。
●髪、本当にきれいな黒色ですが、黒を入れてるわけでもなく？
　地毛です。完全、なににも染めてないです(笑)。
●やっぱりアイドル・ファンの方は黒髪が好きな人多いですよね。
　そうですよね。
●「その黒髪いいね」なんて声もたくさん……。
　いや、言われないです(笑)。たぶん、黒髪がフツーっていう感じで思ってると思うんですけど。
●なるほど。じゃあ、ギャル時代のお友達の反応なんてのは？　
　なってすぐは「どしたの？」みたいな感じで。「めっちゃイメチェン！」みたいな感じでしたけど、いまは別に。ワタシがギリギリ、ギャルやってたときにも、友達はもう落ち着いちゃってて。逆に残ってたほうだったんですよ。
●周りのほうが先に茶髪卒業と。
　ナチュラル・ブームだったから(笑)。「みんな、どうしたの？」っていうぐらい一気に清楚になっちゃって。「あれ？」とかって。友達は通信(高校)の子も多かったから、染められる子も多かったんですけど。ワタシがギャルになったら全然じゃんみたいな感じで、なんか時差ありましたね(笑)。
●ハハハ。で、いまの谷さんといえば、ネットなど見ると“おっさん”や“おっさん女子”といったキーワードがよく出てくるんですけど、これは方向性としてオッケーなんですよね(笑)。
　そうですねえ。
●“おっさん女子”がウリのアイドルってあんまいないような？(笑)。
　ハハハ。そうかも。
●自分がおっさんだなあって思うところを順に挙げていくと？
　まずは、お酒……。
●やはりそこから(笑)。というか、自分がやるインタビューって、お酒が好きな子が多いんでちょっとビックリしてるんですが(苦笑)。
　一番好きなのはビール。ずっとビール飲めるんですよ。
●どのくらいいけますか？
　時間が続けば永遠に(笑)。
●うーん、やはりそう来ますか。
　いや、でもペースは早くないんで。フツーだと、みんな一杯目とかだけじゃないですか。でもワタシはずっと飲めるっていう……。延々と。
●缶ビールなら10本とか？
　10本……。ああ、10本はいけると思います。
●なかなかの飲みっぷりですよ。途中でお腹がタプタプになりそうですが(笑)。
　フフフ。6個入りのパックって売ってるじゃないですか。家で「よーし」と思って飲み始めて、あれだとフツーに一回で飲み終わっちゃうんですよ。
●缶は350(ml)？
　350ですね。いや、でも高いじゃないですかー。
●毎回それだけ飲んでると、確かに金額はバカにならないですよね。えーと、発泡酒とか第3のビールに変えたりとかは？
　いや、やっぱりアサヒのスーパードライが(笑)。
●ハハハ。高いほうで。というか、表情が心なしか生き生きしてきた感じも(笑)。
　高いんですよ。だから、最近はおっきいほう、500にして、2、3本に収めるようにしています。
●財布事情、いろいろ考えつつ(笑)。
　そうなんですよ(笑)。だから、ワインとかも買ったりして。寝酒みたいに飲んだりもするから……。
●おっさんですねえ(笑)。ビール以外もいろいろな種類飲めそうで……。
　ハハハ。ウイスキー以外は。焼酎も日本酒とかもいけますね。
●類は友を呼ぶじゃないですが、お友達もお酒好きが多い？
　一番仲いい友達は、全然お酒飲めないです。その子はコーラが大好きなんで、その子はコーラ飲んで、ワタシはビール飲んで。
●最近の子は飲まない子も増えてるって言いますから。
　そうなんですよね。だから、助かりますね。ワタシがけっこう酔っぱらってきたらわかって、「帰ろう」って言ってくれるんで(笑)。
●一人しっかりしてる人がいると、飲んべえとしてはありがたいんですよね。
　そうそうそう。そうなんですよねえ。
●酒飲みの常として、「アナタも飲みなさい」っていうことにはならない？
　ああ、ならないです。その子は一杯飲んだだけで顔が真っ赤になっちゃうので、逆に心配になっちゃうから。
●落ち着いて飲めなくなっちゃうと(笑)。同じ事務所の阿久津(真央)さんと飲んだりも？　彼女は大の日本酒通の酒豪ですが(笑)。
　あ、この間一緒に飲みました。そうですね、日本酒飲んでました(笑)。撮影終わりにゴハン行ったんですけど、一杯目はビールで、ワタシはそのままビールだったんですけど、阿久津さんは「日本酒ー！」って言って、八海山飲んでました。
●八海山、いいですね(笑)。
　飲んでましたねえ。
●あと、おっさんといえば、パチンコが相当お好きなようで(笑)。
　そうなんです。でも、最近はちょっと抑制されてて。
●あ、自分の意志ではなく(笑)。
　マネージャーさんとかに(笑)。
●それこそお金がかかりそうですが。やるのは当然4パチで？
　4パチですね。『北斗無双』を。
●朝からみんな並んで打つ人気機種。
　朝から並んだり、しましたねえ(笑)。でもワタシ、朝から並んでもあんまりいい結果にならなくて。ちゃんとグラフを前から確認して、「この台、この台、この台」ってチェックして目星つけて、順位つけて。
●それは相当なパチンカーですよ。
　これが(優先順位の上から)いけたら(翌日座れたら)いく(打つ)っていう。
●朝から並ぶよりはそっちのほうが勝率が断然高い……。
マネージャー氏　負けるんですよ(笑)。
●ハハハハ！
マネージャー氏　生活が苦しくなるぐらいに。会社としては抑制するしかないですよ(笑)。
　ヤバいですよねえ(笑)。
●なんか他人事のような(笑)。行くときは週5とかで？　
    行けるものなら……。夏は行ってましたね。
●あ、やっぱり最近も行ってるんですね。
　ブームがあるんですよー(笑)。こう、波があるんですよ。行くのにも。一回行き始めるとそのブームで一か月ぐらい行くんですけど。なんか、それで冷めて……。
●それはガツンと大負けしたからじゃなくて？(笑)。
　そういうのも(笑)。それでまたブームが来て行ってぇ、というのを繰り返してます。だから、「大丈夫ですよー」っていうのは言ってたんですけど、「ダメだダメだ、谷がヤバい、谷がヤバい」みたいな(笑)。
●会社で会議になるような案件(笑)。
　すごい言われるから。メールで「今日は行ってないですか？」みたいな。
●ハハハ！