amazonの写真集売れ筋ランキング2つの部門で1位を記録した橋本環奈さん。好評博す中、一部ファンの低評価レビューについて考える
5年ぶりのリリースとなる写真集『KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)』がamazonの写真集ランキングにおける「紙媒体」「デジタル」両方で1位を獲得した橋本環奈さん。国民的人気女優として、相変わらずの注目の高さが窺われる。
amazonのレビューを見ると、購入者の75%ぐらいが高評価を与えている。25歳という節目の年齢を迎え(撮影時は24歳)、オトナのオンナとしての美貌、成長の姿が遺憾なく発揮されているということだろう。
一方で、☆1つ2つの低評価もあり、気になるところ。その内容を見てみると、
どうやら、前作にして20歳の記念作『NATUREL』があまりによかった、よすぎたため、それと比較すると……というのが概ね、一因らしい。
そうして、己が期待し、思い描いたオトナな様の彼女が完全に不足──、要は、抜けなくて使えない結果に、失望かつ憤慨しているということらしい(全員とは言わないが、そう読みとれる)。
なかなか難しい問題ではある。ただ、今作に「抜き」や「セクシー」の要素を求めたファンの方は、いったい、どんな構図やポーズ、着衣を求めたのだろう。気になる。
くだんの方々にとって、これまで、抜きの面で満足できた作品はなにで、タレントは誰なのだろう。気になる。正直そのあたりがわからないと、こちらも深くは言えないわけだが、おそらく、そんな作品はないと思われる。仮に「いや、ありますよ。●●さんのあの作品」と挙げてきても、すんなり頷けるかは微妙なところで、筆者には24歳(撮影時)の国民的女優道邁進中の彼女と相応に比較、対峙できる女性、作品はそう(い)ないように思われて仕方ない。
そんなの詭弁に過ぎないと言われるかもしれないが、そう言わざるをえない。
いや、彼女のことが本当~に好きなら、フツーに抜けるはずなんですね。「20代半ばなんだから、下着姿になっていただき、艶やかな表情見せてくれなきゃ」とかなんとか言ってるうちは、彼女の真のファンとは言えない。
どこかの星から突然地球に連れてこられて、いきなり今作を渡されたのならともかく、ファンならば、彼女の声や動作やドキッとさせられたショットなどこれまでのプロセスでの環奈ラブ・データは、脳裏に少なからずインプットされてるはず。それら彼女への好意、愛情、思い入れetcと最新の写真をリンクさせれば、自ずと気持ちは昂ってくるというもの。
「いいなって思った写真が4枚」もあれば、最低4回は使えるわけで十分じゃあないか? いや、これは暴論か(笑)。
なんか、作品論じゃなく、単なるオナニー論になってる感もなくもないが……。まじめに「オトナな彼女」についても一言触れておくと、いまの彼女にいま以上のオトナさを求めるのはナンセンスと言うしかない。彼女はそれ以上でもそれ以下でもない。現在進行系の姿を、ナチュラルにそのまま受け入れるのがこちらの正しき筋というものだろう。
最後に。レビューで☆1つ2つつける者は、できることなら、年齢を明記したほうがよい。同じ「抜けない」でも「もっと大人な写真集を」でも、五十代のおっさんと二十代の若者では、ニュアンスや話の深みや切実さが大きく異なってくる。それによって、こちらの受けとめ方、言い方も大きく変わってくる。
まあ、おそらく、くだんのレビュー書いた面々は、いずれも二十代ではないはずだが。