経済学的思考のポイント
経済学的思考のポイントは2点に要約されると思う。
(1)存在するものには理由がある
(2)裁定取引
である。
(1)の存在するものには理由があるは、生物学的発想が根幹にある。どんなに理不尽な組織や仕組みも「生き残っている」という点でなんらかの理由があるからだ。不必要なら自然淘汰されるはずだ。その存在理由を探求することが重要。
(2)の裁定取引は市場のダイナミズム。裁定取引という利己的な動機によって、価格は均衡する。
神の見えざる手によって最適な資源配分がなされる。これは非常に不思議なメカニズム。例えば目の前に一本の鉛筆が大変な安価で手に入ったとしよう。僕は自力ではこの鉛筆をこんな安価で自作できない。木を切る人、黒鉛を手に入れる人、木の棒の中に黒鉛を入れる人、出来上がった鉛筆に色を塗る作業、それらの作業を見知らぬ人々が協力して安価に作業する。作業する人は当然ご飯を食べて・・・、木の遠くなるような工程だ。この摩訶不思議な神の見えざる手。
この2点を考慮すれば経済学的に思考出来る。