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今こそ論壇の復活を

論壇というものが衰退して久しい。論壇誌が相次いで閉刊されている。アカデミズムの急進的な若手は査読論文の掲載に汲々とし、ネットの登場で素人の言説が専門家を「論破」するという現象があるためだ。

しかしアカデミズム!お査読誌掲載だけでは一般社会への影響力は限定的だ。

現代社会はネットによって隠れた専門家が社会的影響力のある論考を発表する機会が無限大にあるという喜ばしい時代であるという点を肯定的に捉えるべきだ。

言うまでもないが現代社会は複雑化しており、個人の専門的知見が埋もれているケースが多い。

ネットによってそれまでは権威的な組織的肩書きで言論が評価されるというよりも、言論それ自体のユニークさが直に評価されるようになったと肯定的に捉えるべきだ。

発表の媒体が紙の論壇誌でなく、それこそブログやnoteのような電子媒体で公開できるようになったことを積極的に評価すべきだ。

それこそ肩書きでなく主張の重要性に関して純粋に中身で評価される世界。それこそが東浩紀の言うところの一般意志2.0なのではないか。

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