暗黙知の次元
暗黙知という概念を最初に言い出したのはポランニーという人だ。現在ではAIが発達しても人類には膨大な暗黙知があるのでシンギュラリティは来ないとかいった文脈で使われる。
ところがこの暗黙知、ポランニーはちょっと違った意味で使っていたのだ。
ポランニーの意味はこうだ。この機械はAさんが使うと何故か動かなくなる、とかいったオカルト的な知についての言及だった。
それが日本人で最も有名な経営学者野中郁次郎が、マニュアル化できる知識=形式知、マニュアル化できない技能=暗黙知、と定義して、合理的な知のあり方として経営学に取り入れ、それが広まって今に至る。
暗黙知のあり方は実は変容してしまっているのだ。
だからなんだという話ではあるが。